Samsungは、Galaxy Watch 6およびWatch 6 Classicに対し、2025年4月のファームウェアアップデートを韓国から順次展開している。今回の更新はOne UI 7への移行を後押しするもので、Samsung Healthにおけるマインドフルネス機能の改良やバッジの追加、さらにデバイス接続性の向上といった体験の強化が含まれる。ソフトウェアバージョンは各サイズごとに異なり、Bluetooth版とLTE版双方が対象となっている。
Galaxy Watch 7およびWatch Ultra向けの3月セキュリティパッチ適用に続く形ではあるが、今回の更新が同等の内容を含むかは明言されていない。一方で、新たなインターフェースや利便性の高い機能は、現行モデルの利用価値を引き上げる要素になりそうだ。
One UI 7によって進化するGalaxy Watchの健康管理体験

Galaxy Watch 6およびWatch 6 Classicに提供された2025年4月のファームウェアアップデートは、Samsung Healthにおける複数の機能強化を含んでいる。特に注目されるのは、マインドフルネス機能の刷新だ。ストレス管理やメンタルヘルスの向上を目的としたムードチェックインや呼吸エクササイズ、瞑想といった機能が、より直感的なUIとともに再設計されている。また、日々の達成感を後押しする新しいバッジシステムも加わり、活動や体組成の変化に応じた視覚的フィードバックを提供する。これにより、日常的な健康管理の継続が自然と促される環境が整ってきた。
今回のアップデートは、単なる不具合修正やセキュリティパッチの適用にとどまらず、ユーザーの生活習慣に密着した機能向上を目的としている。特に精神的なケアにフォーカスが当たっている点は、これまでのヘルスケア機能の枠を超えるアプローチであるといえる。睡眠、運動、心拍といったフィジカルな項目に加えて、内面的なバランスを図る要素が強化されたことで、Galaxy Watchの役割が広がっている。これにより、ウェアラブルが単なる記録装置から“整えるための道具”として再定義されつつある。
繋がりの再設計で広がる活用シーン
アップデートにより、Galaxy Watchの接続機能も刷新されている。スマートフォン側でクイック設定メニューから「近くのデバイス」を開くだけで、TV、タブレット、イヤホンなどの周辺機器を即座に検出し、接続できるようになった。これにより、たとえばWatchで音楽をコントロールしながらタブレットに切り替えるといった操作がスムーズに行えるようになる。従来は各機器の個別設定が必要だったが、この流れが統一されることで、利便性は格段に向上する。
特筆すべきは、この機能がWatch側ではなく、スマートフォンからの操作で一括管理される点だ。これにより、Watchはよりシンプルに徹しつつ、日常の動線に溶け込む形でデバイス間の橋渡し役を果たす。家の中でも外出時でも、接続機器が増え続ける現代において、こうした簡易かつシームレスな操作性は、ストレスのないデジタル体験に直結する。また、スマートホームやマルチデバイス活用が前提となる今、Galaxy Watchの価値が“手元の画面”にとどまらず、より広範な連携の要となる可能性が見えてきた。
Source:Sammy Fans