Vivoは最新フラッグシップ「X200 Ultra」を中国で正式発表した。Snapdragon 8 EliteとAdreno 830を組み合わせた高性能仕様に加え、最大4回のOSアップデートとIP69等級の防水防塵、6,000mAhバッテリーを備えた長寿命設計が特徴だ。
特に注目されるのがカメラで、メインと超広角にSony製LYT-818センサーを搭載し、さらに200MPペリスコープ望遠カメラにはSamsung ISOCELL HP9を採用。ZEISS監修の交換型ズームレンズにより最大8.7倍の光学ズームを実現しており、従来のスマホ撮影体験とは一線を画す設計となっている。
動画機能も4K/120fpsや8K/30fpsの撮影に対応しており、撮影アクセサリーとしてレトロ操作系の撮影キットも用意。価格は約13万円からで、プロ向けの映像制作ツールとしての側面も色濃い一台だ。
圧巻の光学性能を誇るカメラ構成と専用アクセサリーの進化

Vivo X200 Ultraの最大の特長は、3つの主要カメラすべてに高度なセンサーが搭載されている点にある。特に注目すべきは、メインと超広角の両方に1/1.28インチのSony LYT-818センサーが採用されていることだ。これにより、広角と超広角での色再現性やディテールの一貫性が高まり、日常の撮影においてもプロフェッショナルレベルの品質を期待できる構成となっている。
さらに、200MPという圧倒的な解像度を誇るISOCELL HP9ペリスコープ望遠カメラは、f/2.27という明るいレンズと3.7倍の光学ズームを備え、暗所や遠景の撮影でもブレやノイズを抑えた結果が得られるよう工夫されている。V3+とVS1という2種の画像処理チップが搭載され、AI処理によって色調補正や背景の自然なボケ表現も自動で行われる。
また、ZEISS製の200mmズームレンズアドオンにより、光学ズームが8.7倍にまで拡張できるのも特筆すべき点である。このレンズは脱着式で、用途に応じて拡張性を持たせられる点が、静止画・動画の両面での撮影体験を拡張する。加えて登場したレトロスタイルの撮影キットは、撮影ボタンや内蔵バッテリーを備え、撮影の自由度と持続性を高めるオプションとして注目される。
高性能SoCと先進OSの組み合わせがもたらす処理性能と長期運用
X200 Ultraのパフォーマンス面を支えるのは、Snapdragon 8 EliteとAdreno 830の組み合わせである。プライムコアが4.32GHz、パフォーマンスコアが3.53GHzとされており、現行のAndroidスマートフォンの中でもトップクラスの処理能力を誇る。ゲームや4K動画編集、マルチタスクなど高負荷な場面でもパフォーマンスの低下を抑えられる構成となっており、安定した操作性を重視する層にとって理想的な仕様である。
OSにはAndroid 15ベースのOriginOS 5がプリインストールされ、UIの完成度や応答性も高水準に仕上げられている。さらに、Vivoはこのモデルに対して最大4回のAndroid OSアップデートと5年間のセキュリティサポートを公表しており、ハードウェアのスペックだけでなく、長期運用を前提とした設計思想が強く表れている。これにより、ハイエンドスマートフォンとしての資産価値を維持しやすくなっている点は、端末を長く使いたいと考える人にとって見逃せない要素だ。
IP68とIP69の防水防塵性能を両立している点も、普段使いからアウトドアまで幅広いシーンでの利用を想定している証拠である。単なるスペックの競争にとどまらず、使い勝手や信頼性への配慮が随所に見られる端末に仕上がっているといえる。
Source:Android Headlines