Vivoが新たに発表したX200sは、わずか7.8mmのスリムな筐体に、Zeissレンズを採用した50MPの広角・超広角・望遠の三眼カメラを搭載し、撮影性能を大幅に強化している。メインカメラは明るいf/1.6のレンズを備え、3倍光学ズームやOISにも対応。4K撮影やフルHDスローモーションにも対応することで、写真・動画問わず高品質な撮影が可能となっている。

さらに、6,200mAhの大容量バッテリーを搭載しながら重量はわずか196gに抑えられ、性能と携帯性の両立を実現している点も注目に値する。中国市場では12GB+256GBモデルが4,199元(約575ドル)から、最大構成は16GB+1TBで5,499元(約753ドル)とされており、価格設定も競争力がある。

一方で、グローバル展開については現時点で未発表であり、今後の発表次第で市場へのインパクトが左右される可能性がある。

Zeiss監修の3眼構成がもたらす実用的な撮影体験

Vivo X200sに搭載された3つのカメラはすべて50MPセンサーを採用し、広角、超広角、望遠という構成で実用性を重視した設計となっている。特にf/1.6のメインカメラは1/1.56インチの大型センサーを備え、光量の少ない場面でもノイズを抑えた明るい写真が期待できる。望遠カメラには3倍の光学ズームと光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されており、遠景撮影でも細部まで鮮明に記録できる点が魅力だ。また、すべてのレンズにZeissの光学技術が採用されており、色収差やフレアの抑制も意識された高精度な描写が可能となっている。

スペック上の解像度や絞り値だけでなく、4K動画撮影や1080pスローモーションといった映像面の強化も見逃せない。単なる高画素化にとどまらず、撮影スタイルの幅を広げる設計となっている。現段階ではDXOMARKなどの評価は公開されていないが、日常の風景から旅行、ポートレートまで多用途に活用できる構成といえる。ハードウェア性能に加え、今後ソフトウェア側の最適化やAI処理が加われば、競合機との画質差をさらに広げる可能性もある。

大容量バッテリーと軽量筐体の両立がもたらす使用感の変化

Vivo X200sのバッテリーは6,200mAhという大容量でありながら、本体の厚みはわずか7.8mm、重量も196gに抑えられている。このバランスは一般的なフラッグシップ機と比較しても異例の軽量・薄型であり、長時間の使用や持ち歩きを考慮した設計であることがうかがえる。高性能なカメラを備えつつも、重量や厚みで手の疲労を感じさせない点は、動画撮影や連続撮影を多用する場面で大きなメリットとなる。

一方で、大容量バッテリーの恩恵は単に長時間の駆動にとどまらない。高リフレッシュレートのディスプレイやAI処理によるバッテリー消費が増大するなかで、6,200mAhという容量は、バランスの良い消費と持続時間を確保する手段として機能している。充電速度や冷却性能の詳細は公表されていないが、ハードな使い方を想定したユーザーにとって、重量を抑えながら駆動時間を延ばすこの設計思想は、使い方に柔軟性をもたらす要素として評価される可能性がある。

Source:NotebookCheck