Samsungの次期ミッドレンジモデル「Galaxy S25 FE」に、先代のS24 FEと同じExynos 2400eチップが引き続き搭載される可能性が浮上している。内部コード「r13s」を持つこの機種は、「s5e9945」の識別子によりS24 FEと同一のSoCと推測されている。

発見されたコード情報からは、Snapdragon 8 Gen 3などの最新SoCとの性能差が生じることが避けられない状況が見えてくる。一部報道では、Galaxy Z Flip FEにも同様のチップが採用される見込みであり、Samsungが今後もExynos 2400eを幅広く流用していく可能性も示唆されている。

Exynos 2400eの再採用が意味するGalaxy S25 FEの位置付け

Notebookcheckが伝えたところによると、Galaxy S25 FEは2024年モデルのS24 FEと同じExynos 2400eチップセットを搭載するとされている。内部コード「r13s」に該当する端末が「s5e9945」と識別されており、これはExynos 2400/2400eの部品番号に一致する。このコードの一致から、S25 FEにおいてプロセッサの刷新が行われない可能性が浮上した。

2023年モデルのS23 FEではExynos 2200が採用されており、S24 FEで2400eに移行したばかりという流れを踏まえると、今回の据え置きは異例とは言えない。ただし、Snapdragon 8 Gen 3などの最新SoCと比較した場合、性能面での見劣りは避けられない。このため、高負荷なゲームやAI処理に重点を置く層にとっては懸念材料となり得る。

一方で、チップセットの継続使用は安定性や発熱管理、コスト面での利点もある。開発リソースを他の機能に集中できるという判断も想定されるが、それでも新機種としての魅力に疑問を持つ声が出ることは避けられないだろう。

FEシリーズの内部コード命名から読み解く機種の世代差

Galaxy SシリーズのFan Editionは、端末ごとに「r」で始まる内部コードが割り当てられている。S23 FEは「r11s」、S24 FEは「r12s」、そして今回のS25 FEは「r13s」と続いており、規則的な命名から世代を特定することが可能である。また、SnapdragonモデルとExynosモデルの違いもコードに現れており、たとえばS23 FEのSnapdragon版が「sm8450」、Exynos版が「exynos2200」とされている。

この内部コード体系から読み取れるのは、FEシリーズが定期的に更新されている一方で、SoCの更新が必ずしも毎回行われているわけではないという点である。S25 FEに関しても「r13s」と「s5e9945」の組み合わせが確認されており、これはS24 FEのコードと極めて近い構成を持つことを示している。

したがって、ユーザーにとってはモデルの呼称に左右されず、内部仕様の比較を意識することが重要である。数字が一つ増えたからといって性能が向上しているとは限らず、安易な買い替え判断には慎重を要する場面も出てきそうだ。

Source:Notebookcheck