Vivoが発表した新型スマートフォン「X200 Ultra」が、正式なグローバル展開前にもかかわらず、輸入業者を通じてすでに複数地域で入手可能となっている。35mmカメラを中心とした撮影機能が特徴で、12GB RAMと256GBストレージの構成でGiztopでは1,099ドルから販売されている。これはX200sに比べて約60%高く、Wonda Mobileなど他業者ではさらに上位スペックのみを扱う。

35mmカメラを搭載したVivo X200 Ultraの特徴と販売状況

Vivo X200 Ultraは、35mm換算の焦点距離を強調した高性能カメラを主軸に据えた最新のフラッグシップモデルであり、すでにGiztopやWonda Mobile、Trading Shenzhenといった複数の海外業者によって販売が開始されている。12GB RAMと256GBストレージ構成で1,099ドル、上位仕様はさらに高額となり、X200sとの価格差は約60%にのぼる。

搭載OSはFuntouch OSではなく中国国内向けのOriginOS 5であり、Android AutoやGoogleウォレットは利用可能とされているものの、GoogleアシスタントやGeminiの一部音声機能に関しては動作不安定との報告がある。この違いは、グローバルユーザーが使用する際の利便性に影響を及ぼす可能性がある点として注目される。

35mmレンズを採用する構成から、一般的なスマートフォンの画角に慣れた層には独特な使用感があるとも言える。構図やボケ感において一眼レフライクな描写を求めるユーザーに対しては魅力的に映るが、日常的な使い勝手や機能対応のバランスも見極める必要がある。

OriginOS 5搭載による機能制限と実用性のギャップ

Vivo X200 UltraおよびX200sに搭載されているOriginOS 5は、中国市場に最適化された独自UIであり、通常のグローバルモデルに搭載されるFuntouch OSとは挙動に差異がある。具体的には、Googleサービスとの親和性において完全な動作が保証されないケースが報告されており、音声操作のような細かな機能に一部制限が残る可能性が示されている。

一方で、Android Auto、Googleウォレット、主要な銀行系アプリについては正常に動作するとの評価もあるため、日常利用における根幹部分では大きな支障がないと判断する向きもある。海外版を利用する際には、こうした一部の制限を理解した上で、回避策や代替機能を取り入れる工夫が必要となるだろう。

価格帯やカメラ性能に注目が集まる中で、OSレベルの互換性は決して軽視できないポイントである。日本国内での正式展開が未定の現段階においては、購入を検討する際にこうした実用上の差異を認識しておくことが重要となる。

Source:NotebookCheck