vivoはTシリーズの最新モデル「vivo T4」をインド市場に投入した。Snapdragon 7s Gen 3を搭載し、クラス最大級の7,300mAhバッテリーと90W急速充電に対応する点が注目される。さらに、FHD+対応の6.77インチAMOLEDディスプレイやIP65等級の防塵防水、MIL-STD-810H準拠の堅牢設計も特筆に値する。

第3世代シリコンカーボンアノード技術による高効率バッテリーや、リバース充電対応といった先進仕様も備え、重量は199g、厚さは7.89mmに抑えられている。価格は約258ドルからで、4月29日より販売開始予定となっている。

大容量7,300mAhバッテリーと急速充電で長時間駆動を実現

vivo T4は、スマートフォンとしては群を抜く7,300mAhという特大容量バッテリーを搭載している。これは同価格帯や同サイズ帯のモデルの中でも屈指の数値であり、長時間の使用に強い魅力を放つ。加えて、90Wの急速充電に対応しており、電池残量が尽きた場合でも短時間での復帰が可能である点も実用面で大きな利点となる。充電関連では、バイパス充電機能のほか、シリコンカーボンアノード技術を採用することで、電池のエネルギー密度と安全性を高めている。

加えてリバースOTG充電にも対応し、他の端末への給電も可能な設計は、外出先や災害時などでも役立つ設計と言える。単なる電池持ちだけでなく、スマートなエネルギー運用に踏み込んだ設計が印象的だ。この仕様は、ゲーム用途や動画視聴を日常的に行う層だけでなく、電池切れへの不安が少ない運用を望む多くの人々にとって選択肢となり得る。

Snapdragon 7s Gen 3とAMOLEDで描くバランス性能

vivo T4には、Snapdragon 7s Gen 3が採用されており、性能面でも抜かりはない。日常用途から軽度のゲーム処理まで幅広く対応できる処理能力を持ちつつ、消費電力を抑えた設計が特徴である。最大12GBのRAMとの組み合わせにより、マルチタスク時のパフォーマンスも安定する。ソフトウェアにはAndroid 15ベースのFuntouch OS 15が採用され、アップデート保証も2回のOS更新と3年間のセキュリティサポートが付帯する点も安心材料である。

ディスプレイは6.77インチのFHD+湾曲AMOLEDを採用し、120Hzのリフレッシュレートと5,000ニトのピーク輝度で屋外視認性にも優れる設計となっている。IMX882センサー採用の50MPカメラや、光学式の画面内指紋認証など、日常使いで重視される要素も一通り押さえられている。性能と表示品質のバランスを重視した設計が、扱いやすさと快適さを両立している点に注目したい。

防塵防水と耐衝撃の堅牢ボディが支える実用性

本体はIP65の防塵・防水性能を備え、加えてMIL-STD-810H規格にも適合する耐久性を持つ。これにより、アウトドアや作業現場など、水や粉塵、落下のリスクがある環境でも安心して使える点が大きな特徴となっている。厚さ7.89mm、重量199gというサイズバランスも、バッテリー容量を考えれば健闘している数値であり、長時間持ち歩くシーンでも過度な負担にはならない設計である。

また、カラーバリエーションにはエメラルドブレイズとファントムグレーの2色が用意され、見た目にも洗練された印象を与える。価格は約258ドルからと抑えめで、性能と機能のバランスを重視する層にとって魅力的なモデルとなる可能性がある。高耐久かつ長寿命を求めるニーズに対し、vivo T4はスペック以上に“現場での信頼性”という点で訴求力を持ち得る。

Source:GSMArena