「One UI 7」の展開で一時停止や不具合の混乱があったSamsungだが、すでに次期ソフトウェア「One UI 8.5」の準備を進めているという。リーカーTarun Vats氏は、これは「One UI 8」の直後に登場し、Galaxy S26シリーズと同時期となる2025年初頭にリリースされる可能性があると指摘。さらに、「Sammypolice」によってコード内に同名の痕跡が確認され、開発の事実性が高まっている。
2020年の「One UI 2.5」以来となる“.5”ナンバリングの復活も注目点であり、控えめな更新とされる「One UI 8」に対し、「8.5」は“目玉機能を詰め込んだ大型アップデート”になるという観測もある。GoogleによるAndroid 16の早期提供計画が影響し、「One UI 7」は短命に終わる可能性があり、Samsungのアップデート戦略の転換点と見られる。
One UI 8.5の開発が進行中 コード内発見とリーク情報が示す信ぴょう性

Samsungはすでに「One UI 8.5」の開発に着手していると見られている。これは、Android AuthorityやリーカーTarun Vats氏による報告で明らかとなったもので、「One UI 8」の直後にリリースされ、Galaxy S26シリーズと同時期となる2025年初頭の発表が有力とされている。さらに、SammypoliceがSamsungのソフトウェアコード内で「One UI 8.5」への言及を確認しており、単なる噂の域を超えていることがうかがえる。
これまで中間アップデートで“.5”を冠した例は2020年の「One UI 2.5」が最後であり、それ以来の復活となる見込みだ。通常、こうした中間バージョンは軽微な調整にとどまることが多いが、今回の8.5は例外となる可能性が示唆されている。というのも、「One UI 8」が控えめな更新にとどまるとされる中で、8.5には“目玉機能が集中投入される”と伝えられているためである。
ただし、これらの情報はあくまで開発中の段階におけるものであり、今後の変更や方針転換の可能性は排除できない。とはいえ、コード上の痕跡や複数の情報筋が共通して言及している点は、開発の信ぴょう性を強める要素といえる。
Android 16の前倒しが引き起こすOne UI戦略の再編成
GoogleがAndroid 16のリリースを2025年6月に前倒しする可能性が取り沙汰される中、Samsungは従来のアップデート計画を見直す局面に立たされている。2024年末から配信が始まった「One UI 7」は、当初こそ不具合や展開停止の混乱があったものの、現在は安定した配信が進んでいる。だが、次期OSが予想以上に早く登場することで、One UI 7の寿命が極端に短くなるリスクがある。
その影響はすでに表面化しつつある。「One UI 8」はGalaxy Z Fold 7とFlip 7の投入時に合わせた控えめな更新にとどまる可能性があり、次期大型アップデートとして「8.5」が注目される背景にはこの時間的制約がある。Androidの進化ペースが加速するなか、Samsungにとっても“適時性”の確保がより重要な課題になりつつある。
これにより、従来よりも短いスパンでのUI刷新が求められる環境が形成されていると考えられる。OS側の進化とUI設計の歩調を合わせることは、端末の魅力を維持するうえで欠かせない条件となりつつある。今後もこうしたアップデートの頻度や内容は、外部の変数によって大きく左右されることになりそうだ。
Source:Digital Trends