Googleの新型ミッドレンジスマートフォン「Pixel 9a」が、カメラとディスプレイ両部門でDxOMarkの高評価を獲得した。カメラスコアは153ポイントでグローバル33位にランクインしながら、同価格帯カテゴリでは1位を記録。高価格モデルに迫る性能が認められた。

ディスプレイ部門ではさらに健闘し、155ポイントで世界8位に食い込んだ。鮮やかな発色と精度の高いタッチ操作が評価され、動画視聴やウェブ閲覧にも最適とされた。価格は499ドルからとされており、性能とのバランスに注目が集まっている。

高性能を維持しつつ価格を抑えた構成が、これまで以上に広い層への普及を後押しする可能性もある。

Pixel 9aのカメラ性能は価格帯を超えた評価に到達

Google Pixel 9aはDxOMarkのカメラテストで153ポイントを獲得し、世界スマートフォンランキングで33位となった。同時に、ハイエンドセグメント内ではトップの評価を受け、プレミアム機能を搭載したミッドレンジ機として注目を集めている。テストでは、自然な色再現や高いダイナミックレンジ、正確な露出といった要素が高く評価された。これにより、一般的な撮影環境における表現力の高さが裏付けられている。

一方で、望遠専用カメラを搭載していない点や、暗所での画質劣化については課題が残る。特にズーム撮影では高倍率になるほどディテールの損失が目立ちやすい。また、夜間撮影ではノイズの増加やシャープネスの低下が指摘されている。しかし、499ドルという価格を考慮すると、日常使いにおけるバランスの取れたパフォーマンスは際立っており、同価格帯の中では飛び抜けた存在となっている。

ディスプレイ性能で世界8位 操作感と視認性が両立

Pixel 9aのディスプレイはDxOMarkの評価で155ポイントを獲得し、グローバルランキングで8位という高順位を記録した。レビューでは、鮮やかな色表現や正確なコントラストに加えて、タッチ入力時の応答速度や滑らかさも高く評価されている。これにより、ウェブブラウジングや動画再生、SNS利用など多様なシーンでの快適な操作性が確保されているとされる。

特に注目すべきは、エントリー~ミッドレンジ機では省かれがちな高品位な画面処理技術を備えている点である。細部まで明瞭に表示される画面は、情報の視認性においても優れており、普段使いからエンタメ用途まで幅広く対応できるポテンシャルを持つ。価格を抑えながらも高水準な表示体験を実現していることが、評価の背景にあると考えられる。ただし、ピーク輝度やHDR性能に関してはさらに上位モデルとの違いが存在するため、用途によっては比較検討が必要となる。

Source:Gizmochina