ソニーの次期フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」とされる実機画像が、台湾の国家通信委員会(NCC)のサイト経由で流出した。画像には端末のスペックは添付されていないものの、外観がほぼ全方向から撮影されており、トリプルカメラ搭載が確認できる。

先行して報じられていた情報とあわせて、全カメラにExmor Tセンサーが搭載される可能性が浮上している。加えて、Snapdragon 8 Eliteや5000mAh級バッテリーを備えた高性能モデルとなる見込みだが、詳細は今後の続報を待つ必要がある。

Xperia 1 VIIの実機画像がNCCにより確認される

台湾国家通信委員会(NCC)により公開された資料から、Sony Xperia 1 VIIとされる実機の写真が複数確認された。画像は端末の外観を多角的に捉えており、これにより本機の存在が公式に裏付けられた形となる。

今回のリークでは具体的なスペック表記は見られなかったが、背面には明確に3基のカメラモジュールが配置されており、トリプルカメラ構成が継続される見通しが強まった。これらの写真はSumahodigestを通じて公開されたもので、正式発表に先駆けて製品設計がほぼ完成している段階にある可能性を示唆する。

NCCによる情報は、通信機器の技術基準適合を目的とした審査過程で得られたものであり、信頼性は高い。ただし、この段階で詳細な仕様が明かされることは少なく、あくまでも外形や物理的特徴の把握に留まる。ソニーは過去にも同様の形で情報が事前流出したケースがあり、今回も例外ではないといえる。今後、仕様面での詳細は認証通過後のプロモーション活動により段階的に判明すると考えられる。

カメラ構成と搭載センサーの進化に対する関心

2024年に登場したXperia 1 VIと比較し、今回のXperia 1 VIIではカメラシステムに一定の刷新が図られている可能性がある。特に注目されているのは、すべてのカメラにExmor Tセンサーが搭載されるという未確認情報である。

これが事実であれば、従来モデルとの差別化を明確にする一手となり得る。メインカメラは5200万画素、超広角および望遠カメラはいずれも1200万画素構成が想定されており、センサー品質の均一化は撮影性能の一貫性を高める観点からも重要な意味を持つ。

ただし、現時点ではこの情報は正式なスペックとして発表されたものではなく、リーク情報に依拠していることから慎重な姿勢が求められる。Exmor Tは積層型CMOSセンサーとしてHDR性能や暗所撮影に優れるが、消費電力や発熱対策などの観点で端末全体の設計バランスに影響を与える可能性も否定できない。

トリプルカメラを統一センサーで構成する場合、同一の画質指標と色再現性を得やすい一方、各カメラの個別最適化が難しくなるという技術的課題も残される。ユーザー体験への実際の影響は、今後の製品レビューや比較検証によって明らかになるであろう。

Source:PhoneArena