Samsungは、通知管理ツール「NotiStar」の最新版7.0.17.0をリリースし、One UI 7において発生していた通知権限のリセット問題を修正した。このバグは、端末再起動後に通知が届かなくなるというもので、Good Lock経由でNotiStarを活用しているユーザーに影響を及ぼしていた。

更新後は、再起動時も通知設定が保持される仕様に改善されており、通知履歴の検索やフィルタ機能など既存の利便性も引き続き利用可能である。Galaxy StoreやGood Lockアプリからのアップデートが推奨されており、サイドロードは非推奨とされている。

今回の不具合は、一見ソフトウェアの互換性問題に見えるが、特定モジュールの更新遅れが引き金となっていた点からも、個別アプリの定期的なアップデートが重要であることを示している。

NotiStarの通知バグは端末再起動時の権限リセットが原因と判明

SamsungがリリースしたNotiStarバージョン7.0.17.0では、通知に関する重大な不具合が修正されている。この不具合は、スマートフォンを再起動するたびに通知の権限設定がリセットされ、通知が届かなくなるという内容であり、特にOne UI 7の配信段階で問題が顕在化した。NotiStarはGood Lockモジュールのひとつであり、通知を細かくフィルタリング・管理できる便利なツールだが、今回の不具合はその有用性を損なう深刻なものであった。

Samsungは今回のアップデートで、通知権限の保持処理を改善し、再起動後も設定が維持されるよう対応した。具体的な修正内容は明かされていないが、通知の安定動作が実現されている。アップデートはGalaxy StoreやGood Lock経由で実施でき、セキュリティや安定性の観点からも早期の更新が推奨されている。

端末の挙動としては見落とされがちな通知設定の初期化だが、日常的な使用においては重要な要素である。特に通知に依存するタスクやリマインダーの信頼性に直結するため、この種の不具合は小さな仕様変更であってもユーザー体験に大きく影響を与える。

Good Lockとの連携を前提としたNotiStarの運用とその注意点

NotiStarはSamsungのカスタマイズツール群「Good Lock」の構成要素のひとつであり、過去の通知をアプリやキーワードで絞り込むといった高度な管理が可能である。これにより、頻繁に通知を見返す使い方や、重要なメッセージをフィルタで抽出するような用途に適している。ただし、こうした拡張機能はOS本体との連携に依存しており、更新が不十分であると不具合の温床となることが今回の件で明らかになった。

特に、NotiStarはOSの通知権限設定と深く関わっているため、One UI 7の導入時に旧バージョンのままだと意図せぬ動作を引き起こすリスクがあった。これは、サードパーティ製アプリにはない独自の連携処理を伴うためであり、Galaxy端末特有の仕組みとして注意が必要となる。アップデートが必須である理由もそこにある。

また、Good Lockの更新タイミングと本体ソフトウェアの配信タイミングが必ずしも一致しないこともあり、ユーザー自身が各モジュールの状態を把握しておく必要がある。特定のモジュールだけが古いまま残っている場合、今回のようなバグを誘発する可能性は今後も考えられる。

Source:Sammy Fans