ソニーが開発中とされる新型Xperiaスマートフォンが、米国FCCの認証データベースにモデル番号「PY7-50337X」として登場した。公的機関に出現したからといって発売が確定するわけではないが、過去の事例を踏まえると市販化の可能性は高いと考えられている。
この新端末は、162 x 74.5 x 8.5mmのサイズ、5,000mAhバッテリー、30W有線充電や5Wリバースワイヤレス充電対応、さらにWi-Fi 7と3.5mmイヤホンジャック搭載などが明らかになった。Xperia 1 VIと比べてわずかに大型化しており、次期Xperia 1 VIIとの関連性を指摘する声もある。
新型Xperiaスマートフォンの仕様がFCC資料から判明 サイズや充電性能に注目

米国FCCに登録されたモデル番号「PY7-50337X」の新型Xperiaは、サイズが162 x 74.5 x 8.5mmとされ、既存のXperia 1 VIよりもわずかに幅広く厚みを増している。バッテリーは5,000mAhで、30Wの有線充電に対応し、さらに15Wのワイヤレス充電と5Wのリバースワイヤレス充電機能も備えると報告されている。また、次世代通信規格であるWi-Fi 7対応に加え、3.5mmオーディオジャックも引き続き搭載されている点が明らかになった。これらの仕様から、本機がハイエンドモデルとして設計されている可能性が考えられる。
一方で、FCC資料には端末の正式名称が記載されておらず、あくまで推測の域を出ないが、寸法やスペックの一致から次期Xperia 1 VIIと見なす声が強い。FCC認証を受けたからといって必ず発売されるとは限らないが、ソニーは過去にも発売予定製品をFCCに登録してきた前例があり、発表の準備が進められている可能性がある。特に、Xperia 5シリーズ後継が見送られた経緯を考慮すると、新モデルへの期待は一層高まっている。
Xperia 1 VIIに関連する可能性を指摘 スペック進化の方向性を探る
今回FCCに登場したPY7-50337Xは、発表が見込まれるXperia 1 VIIと外形寸法が非常に近い。さらに、Xperia 1 VIの特徴だった5,000mAhバッテリーや充電仕様が踏襲されている点も一致している。これに加え、Snapdragon 8 Eliteプロセッサや70-200mmペリスコープカメラを備えた新型機が来月米国で1,399ドルで発売予定と報じられており、タイミング的にも符合する要素が多い。
このため、PY7-50337Xは単なる新シリーズではなく、あくまでXperia 1ラインの正統な後継機である可能性が高いと考えられる。ただし、FCC登録は製品化の保証ではないため、慎重な見方も必要である。Xperia 5 V後継が見送られた影響もあり、ソニーが製品ラインナップを絞り込み、よりフラッグシップ志向を強めていく動きに沿った展開になるかもしれない。
ソニーのスマホ戦略に見る市場投入タイミングの意図
ソニーは過去1年間、新型スマートフォンのグローバル発表を控えてきたが、その背景には慎重な製品開発と市場投入戦略があると見られる。Xperia 1 VIとXperia 10 VIを同時期に発表して以降、新製品の空白期間が続いたこともあり、次期モデルにかかる期待は非常に大きい。特に、Xperia 5 Vの直接後継が存在しない状況が、フラッグシップモデルへの注目をさらに高めている。
今回のFCC登録は、ソニーが次なる一手を準備している兆候と受け止められる一方、正式発表まで慎重な姿勢を崩していない点が特徴的である。市場動向を見極めつつ、確実なタイミングで新型Xperiaを投入する狙いが感じられる。仮にこの端末がXperia 1 VIIであれば、スペックの刷新とサイズの微調整によって、競合モデルに対する新たなアプローチが期待される。
Source:Notebookcheck