XiaomiはPoco F7をインドとグローバル市場に向けて投入する計画であるが、内部コードやリーク情報によると、グローバル版はインド版に比べて大幅にバッテリー容量が削減される見通しである。グローバルモデルには6,500mAhバッテリーが搭載される一方、インド版には7,550mAhバッテリーが採用されるとされ、Redmi Turbo 4 Proとの関連性も指摘されている。

グローバル版も90W急速充電に対応するとみられるが、Xiaomiがバッテリー容量を抑えたモデルを海外市場に投入するのは今年に入って複数回目となる。Poco X7 ProやXiaomi 15シリーズでも同様の傾向が見られ、今回のPoco F7もその流れに沿った展開となる可能性がある。

グローバル版Poco F7は6,500mAhバッテリー搭載かインド版との差が拡大

XiaomiはPoco F7のグローバル展開に際し、インド版と異なる仕様を採用するとみられる。リーカー@paperking13氏が示した内部コードによれば、グローバル版Poco F7には6,500mAhのバッテリーが搭載される可能性が高い。一方、インド版および推定される中国版には7,550mAhの大容量バッテリーが採用されるとの情報があり、ユーザーの期待感に差が生じる状況となっている。

さらに、Poco F7はRedmi Turbo 4 Proのリブランドモデルである可能性も指摘されており、地域ごとにバッテリー仕様が変更される流れが明確になりつつある。急速充電については、グローバル版とインド版の双方が90Wに対応するとされており、充電速度に関しては大きな違いは生じない見込みである。

過去にもPoco X7 ProやXiaomi 15シリーズにおいてバッテリー容量に地域差があったことから、今回のPoco F7における仕様変更も同社の戦略的な流れの延長線上にあると考えられる。ただし、消費者からは電池持ちへの不満が出る可能性もあり、購入判断に影響を及ぼす要素となり得る。

Xiaomiがグローバル市場でバッテリー容量を抑える理由とは

Xiaomiがグローバル版Poco F7のバッテリー容量を6,500mAhに抑える背景には、複数の要因が影響していると推測される。まず、輸送コストや端末重量の管理といった物流面での最適化が一因と考えられる。より軽量なバッテリーを採用することで、輸出入に伴う規制や輸送費の低減を図っている可能性がある。

加えて、グローバル市場においてはバッテリー容量よりも急速充電対応や本体のスリムさを重視する層も一定数存在しており、バランス重視の設計が意識されているとも考えられる。ただし、7,550mAhという大容量バッテリーを持つインド版との比較で、連続使用時間に大きな差が出る可能性は否定できず、実使用での満足度に違いが生まれることは十分想定される。

Redmi Turbo 4 Proのリブランドとして展開されるPoco F7であるにもかかわらず、仕様差が設けられる点は一部の購入検討者にとってネガティブに映る可能性があり、製品選びに慎重な判断を求める状況を生み出しそうである。

90W急速充電対応は維持グローバル版の実用性に期待

Poco F7のグローバル版およびインド版の両方が90W急速充電に対応するとされる点は、今回のバッテリー容量削減に対する一定の救済措置となり得る。6,500mAhという数値自体は決して小容量とは言えず、90Wの高出力充電が組み合わされることで、実用面での利便性は十分確保されるとみられる。

これまでのPocoシリーズにおいても、急速充電性能はユーザーから高く評価されてきた経緯があり、今回も同様に短時間でのフルチャージが可能な設計が期待できる。特に、外出や移動が多い利用スタイルにおいて、充電速度が速いことは体感的な満足度に直結する要素となる。

ただし、インド版の大容量バッテリーと比較した場合、電池持ち自体の優位性は限定的となる可能性があり、長時間の連続使用を重視する層にとっては物足りなさを感じる場面も想定される。そのため、実際の使用環境やライフスタイルに応じた選択が重要となりそうである。

Source:NotebookCheck