MicrosoftがWindows 11の次期アップデート「25H2」に取り組んでいる可能性を示す新たな手がかりが、プレビュービルド26200番台から見つかった。appraiserres.dll内に「GE25H2」という記述があり、これはアップグレード要件チェックに関連すると指摘されている。

26100ビルドから26200ビルドへの変更が小幅であることから、25H2は「有効化パッケージ」として提供される軽微なアップデートになるとの見方が広がる。大規模刷新だった24H2とは異なり、機能追加は最小限にとどまる可能性が高い。

正式発表はないものの、これらの動きから25H2が内部的に準備されていることはほぼ確実と考えられる。アップデート規模が小さいため、重大な不具合発生リスクも低減すると期待される。

Windows 11 25H2の存在を示す新たな証拠とプレビュービルドの動き

Windows Latestによると、Windows 11のプレビュービルド26200番台から「GE25H2」という記述がappraiserres.dll内に見つかった。このDLLは、アップグレード要件を満たしているかを確認する重要な役割を担っており、25H2という名称がここに登場する点は見逃せない。さらに、この26200ビルドへの移行は、直前の26100ビルドからわずかな変更にとどまっていることが確認されている。

これらの情報を踏まえると、マイクロソフトは現在25H2アップデートに向けた内部作業を進めていると考えるのが自然である。ただし、マイクロソフトから正式に25H2の存在がアナウンスされたわけではなく、今後のビルド動向を慎重に見極める必要がある。憶測だけで過度な期待を抱かず、公式発表を待つ姿勢が求められるだろう。

25H2が有効化パッケージになると予測される根拠と背景

26200ビルドへの移行が小幅な変更にとどまっていること、また24H2がGermaniumプラットフォーム導入という大規模刷新だったことを考えると、25H2は機能追加をほとんど伴わない「有効化パッケージ」として登場する可能性が高い。有効化パッケージとは、OS内に既に組み込まれている新機能をアップデートで有効化する仕組みを指す。

こうしたアップデート手法は、22H2から23H2への移行時にも採用されており、マイクロソフトにとっては既定路線と言える。25H2がこの形式を踏襲するのであれば、アップデートによる大幅なシステム変更やリスクは少ないと見られる。ただし、現段階ではまだ仮説に過ぎず、実際の内容については今後の続報に注視する必要がある。

小規模アップデートで期待される安定性向上とリスク低減

24H2アップデートでは、Germaniumプラットフォーム導入に伴う深部改変が多くの不具合を引き起こしたという前例がある。これに対して、25H2が小規模な有効化パッケージであるなら、バグの発生頻度は大幅に抑えられると期待される。実装変更が少ないほど、動作安定性が高まる傾向にあるためである。

特に、日常的にWindows 11を利用しているユーザーにとって、予期しない不具合によるストレスは少なくない。仮に25H2が軽微な更新にとどまるのであれば、アップデート適用後もスムーズな操作体験を維持できる可能性が高まる。しかし、どんなに小規模な更新でもリスクはゼロではないため、慎重な運用が引き続き重要となる。

Source:TechRadar