サムスンが2025年4月に配信したOne UI 7アップデートにより、Galaxy S24およびS25シリーズでバッテリー消耗問題が広がっている。新機能やセキュリティ向上を狙った本アップデート後、SNSではバッテリー寿命が20%以上低下したとの報告が続出した。
S24 UltraやS25 Ultraの一部ユーザーは、1日2〜3回の充電が必要になるなど、従来と比較して著しいパフォーマンス低下を体感している。Galaxy S24 FEにも類似する不具合の兆候が見られ、影響は広範囲に及んでいる。
One UI 7がもたらした新機能とバッテリー問題の実態

2025年4月に配信されたOne UI 7アップデートは、Galaxy S24およびS25シリーズに対して、アニメーションの向上、AI機能の拡充、セキュリティの強化といった改善をもたらした。しかし、それに伴いバッテリー消耗の加速という新たな問題が発生している。S24 UltraやS25 Ultraの所有者からは、アップデート後にバッテリー寿命が約20%低下したという具体的な報告が寄せられ、X(旧Twitter)などのSNS上で急速に拡散した。
一部のユーザーは1日1回の充電で十分だった使用スタイルが、1日2~3回の充電を余儀なくされる事態に変化したと述べる。また、Galaxy S24 FEでも同様のバッテリー消耗が発生している可能性が指摘されている。現時点でサムスンはこの問題に対する公式声明を発表しておらず、Samsung Membersアプリ経由でのフィードバック提出が呼びかけられている。
本来ならユーザー体験向上を目指すアップデートであったはずが、かえってデバイス運用に支障をきたす結果となっている点は注目に値する。特に最新機種への期待値が高かっただけに、バッテリー問題が与える印象は小さくない。
影響拡大の背景と今後の対応に期待される課題
Galaxy S24およびS25シリーズで発生しているバッテリー消耗問題は、単なる個別事例ではなく、多数のユーザーから同様の報告が相次いでいる点が特徴である。あるユーザーが自身のS25 Ultraにおいて約20%のバッテリー低下を体感したとX上で発信したところ、多くの共感コメントが寄せられ、事態の広がりを裏付けた。
これにより、4月アップデートに起因する問題である可能性が一層濃厚となったが、公式の修正パッチや詳細な調査報告はまだ発表されていない。特に、Galaxy S24 FEにまで同様の症状が出ているとの指摘があることから、影響はハイエンドモデルに限らず広範囲に及ぶとみられる。
サムスンには迅速な調査と、該当ユーザーへの明確な対応策の提示が求められるだろう。現状、Samsung Membersアプリを通じたフィードバックだけに頼る対応では、ユーザーの不安を払拭するには十分とは言い難い。今後の公式対応とアップデート方針が重要な局面を迎える可能性がある。
Source:Sammy Fans