ソフトウェア企業Strategy(旧MicroStrategy)が、2024年に入りビットコイン投資で累計51億ドルの利益を記録したことが明らかになった。マイケル・セイラー会長は、保有する53万8,200BTCの純資産価値が508億ドルに達したと報告し、市場の注目を集めた。

年初来利回りは12.1%、通年では74.3%に達し、資産の増加は54,029BTCと記録されている。さらに4月21日には約5億5,580万ドルを投じて6,556BTCを追加購入し、積極姿勢を崩していない。

セイラー氏は、MSTR株式を直接保有する機関や個人投資家、間接的に関与する5,500万人以上の存在にも触れ、ビットコインのリスク耐性と独自価値を改めて強調している。

Strategyが53万8,200BTCを保有 財務運用で年初来51億ドルの利益を計上

Strategy(旧MicroStrategy)は、2024年に入りビットコイン運用益で51億ドルを計上した。エグゼクティブ・チェアマンのマイケル・セイラー氏によれば、同社のビットコイン保有量は53万8,200BTCに達し、純資産価値は508億ドルとなった。年初来のビットコイン利回りは12.1%を記録し、54,029BTCの増加が確認されている。四半期累計では1.0%の利回りで5,209BTCを増加させ、金額では4億9,200万ドルに相当する。

この実績は、単なる価格上昇だけでなく、継続的な積極投資の結果であると評価できる。Strategyは、負債や優先株売却を活用しながら、ビットコインの取得を継続しており、最新の取引では平均取得単価84,785ドルで6,556BTCを取得したと公表している。これらの動きは、企業財務の中核に暗号資産を据える新たなビジネスモデルを象徴しており、今後も同様のアプローチを取る企業の動向が注視されるだろう。

セイラー氏、ビットコインのリスク耐性を強調 投資家層の広がりに言及

マイケル・セイラー氏は、Strategyの成長だけでなく、ビットコイン自体の特性に言及し、「ビットコインにはカウンターパーティリスクがない」と改めてその優位性を強調した。企業、国家、債権者、通貨、競合、文化、混沌すら無関係であるとする発言は、暗号資産の本質的価値を支持する強いメッセージとなった。

また、2025年第1四半期のデータをもとに、1万3,000を超える機関投資家と81万4,000の個人が直接MSTR株を保有していること、さらに5,500万人がETFや年金基金を通じて間接的にエクスポージャーを持っていることを明かした。これらの数字は、単なる一企業の成績にとどまらず、ビットコイン投資が個人から機関まで幅広い層に浸透しつつあることを示唆している。今後、金融市場全体において暗号資産が占める比率が拡大する可能性も十分に視野に入れるべき局面に来ていると言えよう。

Source:Bitcoin News