Samsungが2025年4月に開始したOne UI 7アップデートが、米国で本格展開を迎えている。Galaxy S24シリーズやZ Fold6、Z Flip6が4月10日から最初に安定版を受け取り、VerizonやT-Mobileの対応が先行する一方、AT&Tでは配信に遅れが見られる。今後は旧型フラッグシップのGalaxy S23シリーズや、S22、S21、さらにはミッドレンジやエントリーモデルにも順次拡大される予定となっている。
アップデート対象端末の詳細なキャリア別状況も明らかになっており、端末の種類と契約キャリアによる配信タイミングの違いが改めて注目される。
Galaxy S24シリーズとZ Fold6が米国で最速アップデートを獲得

Samsungは2025年4月10日、米国市場においてGalaxy S24、S24+、S24 Ultra、さらにGalaxy Z Fold6とZ Flip6向けに安定版One UI 7アップデートの配信を開始した。VerizonおよびT-Mobileのキャリアモデルでは早期に配信が完了し、アンロックモデルも同日より提供が始まっている。一方でAT&Tユーザーに対する提供は一部遅延しており、キャリア間の対応速度に違いが生じている点が注目される。今回のアップデートは、Android 15をベースに新しいユーザーインターフェースの刷新とAI機能の強化が行われ、パフォーマンス向上も期待される内容となっている。
これらのフラッグシップモデルに先行して配信された背景には、Samsungが最先端端末で新機能の完成度を確かめつつ、ブランドイメージの強化を狙った意図が読み取れる。また、段階的な展開手法により、予期せぬ不具合発生時のリスクコントロールも意識されていると考えられる。特にAT&Tにおける遅延は、キャリア側の認証プロセスやネットワーク仕様への最適化作業が影響している可能性があり、単なる配信遅延とは異なる側面も指摘できるだろう。
旧モデルやミッドレンジへの配信スケジュールにも個別差
Galaxy S23シリーズやS22、S21といった旧フラッグシップモデルに対しては、2025年5月以降にOne UI 7アップデートが順次提供される計画であることが明らかとなった。特にGalaxy S23シリーズに関しては、韓国では4月22日に安定版配信が始まり、米国では4月25日から展開がスタートしているが、Verizonのみが迅速に対応し、T-MobileおよびAT&Tはまだ配信を開始していない。アンロックモデルも同様に配信待ちの状況となっている。
ミッドレンジやエントリーモデルについては、Galaxy A55やA35、A15といった機種が6月以降にアップデート対象となり、フラッグシップとの明確なスケジュール差が設けられている。こうした段階的な配信戦略は、ハードウェアスペックによる最適化作業や、リソース配分を考慮した結果とみられる。一方で、ユーザーの期待値とのギャップが拡大する懸念もあり、特に最新OSへの関心が高い層にとっては待ち時間の長期化が不満要因となり得る点も見過ごせない。
Source:Sammy Fans