OnePlusは、タブレット「OnePlus Pad 2」向けにOxygenOS 15.0.0.801の配信を開始した。今回のアップデートでは、画面の一部のみを録画できる「部分画面録画」機能や、天気やローカルタイムを表示できる新しい時計ウィジェットの追加が行われた。
加えて、「カレンダー」「ノート」「マイファイル」アプリのUI刷新や、クイック設定と通知ドロワーの縦積み表示への変更、フローティングウィンドウ周りの操作性向上など、使い勝手を高める改良が多数施されている。Androidセキュリティパッチ(2025年4月分)も含まれており、段階的にインド、欧州、グローバル市場へ展開中である。
OnePlus Pad 2に部分画面録画機能とUI刷新が追加された意義

OnePlusが配信を開始したOxygenOS 15.0.0.801では、画面全体ではなく特定部分のみを録画できる「部分画面録画」機能が導入された。この機能により、プライバシーに配慮しつつ必要な情報だけを記録することが可能となった。また、カレンダー、ノート、マイファイルといった標準アプリもUIが刷新され、情報の一覧性が向上したほか、ドラッグ&ドロップ操作も直感的に行えるよう改良されている。
さらに、ホーム画面には天気情報やローカルタイムを表示できる新しい時計ウィジェットが追加され、日常利用での利便性が高まった。これらの変更により、OnePlus Pad 2はビジネス利用からプライベート用途まで幅広いシーンでの使いやすさを一層高めている。特にタブレットというデバイス特性上、マルチタスクや情報整理に優れた環境が求められるため、今回の刷新は非常に理にかなった進化といえる。
クイック設定や通知表示方式の変更が与える操作体験への影響
今回のアップデートでは、クイック設定と通知ドロワーのレイアウトが従来の横並びから縦積み式に変更された。これにより、設定項目や通知内容の一覧性が向上し、指の移動距離も短縮され、片手操作時の快適さが増した。フローティングウィンドウについても、ジェスチャー認識の精度向上と影の効果の追加により、マルチタスク時の操作性が滑らかになったと報告されている。
特にタブレットでは画面サイズが大きいため、片手での細かい操作に難を感じる場面が多かったが、今回の縦積み変更は、そうした不満点に対する適切なアプローチと考えられる。一方で、操作方法がこれまでと異なるため、慣れるまでに若干の時間を要する可能性も否定できない。設定メニューの見直しは、短期的には戸惑いを生むかもしれないが、中長期的にはユーザビリティ向上に寄与すると見られる。
4月セキュリティパッチ適用と段階配信方式が示すOnePlusのアプローチ
OxygenOS 15.0.0.801には、2025年4月のAndroidセキュリティパッチも含まれている。これにより、既知の脆弱性に対する保護が強化され、デバイスの安全性が向上した。また、アップデートの配信は段階的に実施されており、まずは一部地域の限られたユーザーに提供され、問題がないことを確認後に広範囲へ展開される計画となっている。
この段階配信方式は、万が一不具合が発生した場合にも影響範囲を最小限に抑える慎重な手法であり、品質管理を重視するOnePlusの姿勢を反映しているといえる。ただし、アップデートを早期に待ち望むユーザーにとっては、手動で更新を確認しても配信されない場合があるため、若干のもどかしさを感じる場面も想定される。それでも、安全性と安定性を優先する戦略には一定の説得力がある。
Source:Gizmochina