サムスンのGalaxy S25 Ultraにおいて、One UI 7アップデート後にステータスバーのアイコンが重複表示されるバグが一部ユーザーに報告されている。さらにロック画面のぼかし効果が意図した通りに機能せず、ビジュアル面で一貫性を欠く問題も指摘されている。
加えて、ホーム画面フォルダのアプリ削除時に発生するアイコン残留バグや、AOD上でClockFaceの時計位置ずれ問題も確認され、サムスンはこれらの修正に向けた対応を進めている。一方で、バッテリーアイコン消失については設定変更で解決可能と案内されており、深刻な不具合ではないとされている。
Galaxy S25 Ultraに発生したステータスバー重複バグの詳細と暫定的な対処法

Galaxy S25 Ultraの一部ユーザーから、One UI 7アップデート後にステータスバーのアイコンが二重に表示される不具合が報告されている。バッテリー、ネットワーク、アラームなどのアイコンが通話中だけでなくホーム画面上でも重複し、視覚的な混乱を招いていることが確認されている。この問題はすべての個体に発生しているわけではなく、X(旧Twitter)上の@smashithick氏らからの報告により明らかになった。サムスンは現時点で公式な声明を出しておらず、原因も特定されていないが、再起動やテーマ変更によって一時的に解消する例もある。
この現象は、UIデザインの基本である「情報の明確な視認性」を損ねるものであり、体験品質に直結する問題である。仮にこのまま長期放置された場合、ユーザーからの不満が高まり、ブランドイメージに影響を与える可能性も考慮すべきだろう。バグの再現性が限定的であることから、サムスン側も修正対応の優先度を下げる可能性があるが、視覚面での混乱を避けたいユーザーにとっては、テーマ変更などの回避策が一時的な対処法となる。
ロック画面ぼかし効果の不安定さが示すOne UI 7のビジュアル調整課題
Galaxy S25シリーズにおいて、ロック画面のぼかしエンジンが意図通りに動作しない不具合が継続して報告されている。X上の情報提供者Alvin氏は、ショートカットをスワイプする際のぼかし効果が他のOne UI 7端末と比較して一貫性を欠いていることを指摘しており、最新の4月アップデート後もこの問題が未解決であることが明らかとなった。ロック画面上の視覚的な演出が安定しないことにより、S25シリーズのプレミアム感を損なう可能性がある。
ビジュアルの一貫性は、ユーザー体験の質を左右する重要な要素である。特にロック画面という日常的に頻繁に目にする部分において、演出の粗さが目立つことはブランド全体の印象低下につながりかねない。今回の問題が他モデルには波及していないことから、Galaxy S25シリーズ固有のチューニングミスまたは仕様上の問題である可能性が高い。サムスンには、視覚効果の完成度を一層高めるアップデート対応が期待される。
フォルダ内アプリ削除バグとAOD ClockFace位置ズレ問題の現状と今後
Galaxy S25シリーズでは、ホーム画面フォルダからアプリを削除した際に最後のアプリが残留するバグも報告されている。この現象は、Good LockとHome Up機能を利用してレイアウトカスタマイズを行っているユーザーで特に顕著であり、サムスンのコミュニティモデレーターが修正作業中であることを明らかにしている。また、Galaxy Z Flip6およびFold6では、Always On DisplayのClockFaceスタイル適用時に時計の位置がずれる不具合も確認されており、これについては来週初めまでに修正アップデートが配信される予定である。
一連の不具合は、カスタマイズ性を高めるためのGood Lockモジュールの影響範囲が拡大していることと無関係ではないと考えられる。拡張機能が充実する一方で、システム本体との整合性確保が課題となっている可能性がある。アップデートでの早期是正は不可欠だが、今後はモジュールと標準機能の相互運用性をより慎重に設計し、ユーザー体験の統一感を損なわない仕組み作りが求められる。
Source:Sammy Fans