OnePlusは、Snapdragon 8 Gen 3を搭載する13R向けにOxygenOS 15ベースの最新アップデートを配信し、「バイパス充電」機能とMacとのファイル転送機能を追加した。これにより、ゲームプレイ時の発熱抑制やApple製PCとの連携が可能になる。新機能には最新カスタムウィジェットや部分画面録画、2025年4月のセキュリティパッチも含まれている。

段階的配信とされる今回のアップデートは、現時点でインド市場を対象に開始され、価格はINR 42,998とされる。OnePlusはPC Connect機能の無線対応可否については詳細を明らかにしていないが、利便性向上への期待が高まる内容となっている。

OnePlus 13Rに搭載されたバイパス充電機能の意義

OnePlusが13R向けに提供したバイパス充電機能は、スマートフォンのバッテリーを介さず電源供給する仕組みであり、主に長時間のゲームプレイ時に発熱を抑える効果が期待されている。Snapdragon 8 Gen 3を搭載した高性能端末である13Rにとって、発熱対策はパフォーマンス維持に直結する要素であり、今回のアップデートによりゲーム体験の質が向上する可能性が高まった。

一方、バイパス充電はハードウェア保護の観点でも注目される技術である。長期間にわたりバッテリー温度上昇を抑制することは、バッテリー寿命延長にも寄与する可能性があり、購入後の満足度向上にもつながるとみられる。ただし、すべての利用シーンで恩恵を受けられるわけではなく、あくまで特定用途向けの最適化という性格を持つ。

Macとのファイル転送を可能にするPC Connect機能の課題

最新アップデートでは、OnePlus 13RがMacとのファイル閲覧・共有に対応する「PC Connect」機能も追加された。この機能により、Apple製PCユーザーが13Rのファイルに直接アクセスできる環境が整備され、異なるOS間のデータ移動がスムーズになる。しかし、Notebookcheckによれば、この接続は現時点で有線方式のみが確認されており、無線対応については明言されていない。

接続の自由度が制限される点はやや懸念材料となる。特にMacBookなどUSBポートが限られる端末では、有線接続が煩わしく感じられる場面も想定されるため、今後のアップデートで無線対応が拡充されるかが焦点となるだろう。現状では利便性向上に向けた第一歩という位置づけに留まる。

限定配信されるOxygenOS 15アップデートの普及見通し

今回のOxygenOS 15.0.0.801アップデートは、インド市場に向けて段階的に配信が開始されている。記事時点ではINR 42,998で購入できるインド版13Rが対象となっており、対象地域やタイミングには制約がある。この段階的配信は、アップデート内容の安定性検証や不具合発生時のリスク抑制を意図していると推測される。

グローバル市場への展開については情報が示されていないため、日本を含む他地域での普及には一定の時間を要する可能性がある。ただし、バイパス充電やPC Connectといった実用的な新機能は、13Rの価値を引き上げる要素であるため、他地域への迅速な展開が求められる状況にある。現時点ではインド市場でのユーザー評価がカギを握る。

Source:Notebookcheck