AsusはBethesdaおよびID Softwareと共同で、最新作『Doom: The Dark Ages』をテーマとした限定版グラフィックスカード「ROG Astral RTX 5080 Doom Edition」を発表した。標準モデルと同仕様ながら、ダークグリーンとゴールドを基調とした特別カラー、専用ロゴ、Doomモチーフのファンデザインを施し、ヒートシンクにも独自塗装を施している。
さらに限定Tシャツやゲーム内スキンを含む特典も付属し、Bethesda Gear Storeでの独占販売となる予定である。価格は未発表だが、通常版の標準価格を大幅に上回る可能性が指摘されており、販売開始は5月14日前後となる見通しである。
AsusとBethesdaの提携によるROG Astral RTX 5080 Doom Editionの特徴と仕様

AsusはBethesdaおよびID Softwareとの協業により、『Doom: The Dark Ages』をテーマとした限定版GPU「ROG Astral RTX 5080 Doom Edition」を発表した。このモデルは、標準版ROG Astral RTX 5080と同一スペックを持ちつつ、ダークグリーンとゴールドの独自カラースキームを採用し、Doomを象徴するロゴとグラフィックが施されている。
カードは3.8スロット占有の大型設計で、3基のシュラウドファンと1基のバックプレートファンを搭載する。右側と背面のファンには『Doom: The Dark Ages』の武器「Shield Saw」をイメージした緑色が使用され、ヒートシンクも専用のゴールド塗装が施される。また、特許取得済みのベーパーチャンバー冷却機構と、フェーズチェンジ型サーマルパッドが熱対策に用いられている。
スペック面では、16GBのGDDR7メモリを搭載し、ブーストクロックは標準で2,760MHz、OCモードでは2,790MHzに達する。外観と付加価値を強調するこの仕様は、単なるカラーバリエーションに留まらない、特別な製品価値の訴求に繋がる設計意図がうかがえる。
限定特典と販売形態が示すAsusのマーケティング戦略
ROG Astral RTX 5080 Doom EditionはBethesda Gear Storeでの独占販売が予定されており、限定Tシャツ、マウスパッド、イエローカードキー、さらには『Doom Slayer Legionary』のゲーム内スキンが付属する。オプションで『Doom: The Dark Ages』プレミアムエディションも購入可能とされ、コレクター層への訴求を明確に意図している。
検索結果上に「$666,666.66」というジョーク価格が表示された事例は、プロモーション効果を狙った演出と考えられるが、実際の販売価格は公表されておらず、標準版RTX 5080のMSRPを大きく上回る見込みとされる。限定生産かつファングッズを付加する戦略は、ハイエンドGPU市場における差別化を図る狙いを示している。
このようなパッケージ販売は、単なるスペック競争から脱却し、ブランド体験を重視するトレンドを反映しており、競合との差別化を意識した明確な市場戦略の表れと捉えることができる。
Source: Tom’s Hardware