Nvidiaが開発中とされるGeForce RTX 5080 Superおよび5070 Superに関し、現行モデル比で大幅なVRAM増量が噂されている。中国Chiphellフォーラムにおけるリーク情報によれば、RTX 5080 Superは24GB、RTX 5070 Superは18GBのGDDR7メモリを搭載する可能性が高い。これにより、既存モデルで指摘されていた高解像度ゲーム環境でのメモリ不足問題が解消される期待が高まっている。

一方、リーカーの信頼性には過去の的中実績があるものの、すべてが確定的ではない点には注意が必要である。特に5080 Superについては、現行GPUの構造上、大幅な仕様変更よりもメモリ強化に留まるとの見方が有力であり、投入時期や最終仕様についても引き続き注視する必要がある。

Nvidia GeForce RTX 5080 Superと5070 Superに24GBおよび18GBのGDDR7メモリ搭載の可能性

Nvidiaが開発を進めるとされるGeForce RTX 5080 Superと5070 Superにおいて、現行モデルを大きく上回るVRAM搭載が予想されている。中国のChiphellフォーラムにおいて、リーカーのpanzerlied氏が示した情報によれば、RTX 5080 Superは24GB、RTX 5070 Superは18GBのGDDR7メモリを搭載する設計となる見通しである。

これにより、RTX 5080の現行モデルに比して8GB、RTX 5070に対しては6GBもの増強がなされる計算となる。特に新たに採用される3GB単位のGDDR7チップ構成は、バス幅を維持しつつ単純な容量増加を可能とする設計であり、ハードウェアアーキテクチャの大幅な変更を伴わない仕様であることも注目点となる。

一方で、このリーク情報は過去において一定の的中実績を持つとはいえ、必ずしも公式発表に基づくものではない。とりわけRTX 5080 Superに関しては、GB203 GPUのフル機能がすでに解放されていることから、CUDAコアの増加は見込めず、性能向上は主にメモリ容量の拡張に限定される可能性が高い。現時点で確定的な仕様は発表されておらず、あくまで状況の推移を慎重に見守る必要がある。


VRAM増強がもたらす性能改善への期待と現行モデルの課題

現行のNvidia GeForce RTX 5070および5080に対しては、特にVRAM不足に起因する性能面での批判が強く寄せられてきた。RTX 5070については、1080p解像度においてすら最新ゲームの最高設定を満足に駆動できないケースが報告されており、その主因はGPUコア自体の能力ではなく、搭載メモリ容量の不足にあると指摘されている。

同様に、RTX 5080も、4K解像度での「フルRTパストレーシングモード」設定時にゲームパフォーマンスの破綻を招くなど、高価格帯GPUとして期待される水準に達していない問題が露呈している。

これらの課題を踏まえると、仮に24GBおよび18GBという大容量GDDR7メモリが新モデルに搭載されれば、これまで制約となっていた高解像度・高負荷環境下での安定動作が大幅に改善される可能性がある。ただし、メモリ増強のみで全ての問題が解消するわけではなく、消費電力、発熱、クロックバランスなど、周辺仕様との整合性が取れているかが極めて重要な要素となる。ユーザー視点では、単なるスペック向上に留まらず、実際のゲーミング体験にどこまで直結するかを慎重に見極める必要がある。

Source:PCGamesN