SamsungはGalaxy S23、S23+、S23 Ultraに向けて、Android 15ベースのOne UI 7の配信を開始した。ベータ版からのアップデートは約900MB、安定版ユーザーには5GB規模となり、2025年4月セキュリティパッチも同梱されている。

新たなアップデートでは、サイドボタン長押しによるGoogle Geminiの起動や、滑らかなビジュアル体験、拡張されたGalaxy AI機能が利用可能となった。Galaxy S23シリーズに続き、Galaxy S22、S21、Z Fold3、Z Flip3への展開も見込まれる。

Galaxy S23向けOne UI 7の特徴 AI強化とビジュアル刷新

SamsungがGalaxy S23シリーズに向けて配信を開始したOne UI 7は、Android 15をベースにしつつ、ビジュアル体験とAI機能の拡張に注力している。今回のアップデートでは、サイドボタンの長押しによりGoogle Geminiを即座に呼び出せるようになったほか、Galaxy AIがさらに洗練され、日常の操作性が向上している。さらに、UI全体のアニメーションや画面遷移が滑らかになり、より自然な操作感を実現している点も見逃せない。

事実として、アップデートファイルの容量は、ベータプログラム参加者向けで約900MB、安定版から更新する場合は5GB規模とされ、内容の充実度がうかがえる。また、2025年4月の最新セキュリティパッチも適用され、デバイスの安全性向上にも配慮されている。これらの改善により、S23シリーズはソフトウェア面でも最先端を保つ形となった。

一方で、今後Galaxy AI機能がさらに多様な場面に応用される可能性も指摘できる。現時点では主に基本操作と連携しているが、今後のアップデートではより高度なパーソナライズや支援機能が拡充される展開が期待される。Samsungが目指すモバイルAI時代の一歩目として、今回のOne UI 7は重要な布石となるだろう。

EU規則に対応した長期アップデート戦略 対象機種拡大へ

今回Galaxy S23シリーズに先行して配信が始まったOne UI 7アップデートは、今後、Galaxy S22、S21、Z Fold3、Z Flip3などにも順次展開される見込みとされる。これは、欧州連合(EU)が2021年以降に発売されたスマートフォンに対して最低5年間のソフトウェアサポートを義務付ける新たな規則に沿った動きである。Samsungはこの要件に対応する形で、対象機種を広範囲に拡大しようとしている。

事実として、これにより過去のハイエンドモデルだけでなく、フォルダブルデバイスを含む幅広い製品ラインがアップデートの恩恵を受けることになる。特に、Galaxy Z Fold3やZ Flip3といった特殊形状のデバイスが対象に含まれることは、Samsungのサポート方針の強化を象徴している。これにより、利用者は長期的な製品価値とセキュリティの維持が可能となる。

今後の展開については、単なるセキュリティ更新にとどまらず、AI機能やUI刷新なども含めた本格的な機能改善が継続的に実施される可能性があると考えられる。Samsungが今後どこまで積極的にアップデート内容を進化させていくかは注視すべきポイントとなる。

Source:GSMArena.com