Samsungは2025年4月28日、Galaxy Z Fold 4およびGalaxy Z Flip 4向けにAndroid 15ベースのOne UI 7アップデートを開始した。新バージョンは刷新されたUIデザイン、滑らかなアニメーション、個別最適化機能を備え、旧世代機種にも新たな魅力をもたらす内容となっている。Galaxy S24シリーズのベータプログラム開始が遅延し、さらに深刻なバグによるリリース中断を経た後、Samsungは安定版の提供に漕ぎつけた。
Fold 6やFlip 6、S23シリーズに続く形で、ついにFold 4とFlip 4にも展開が広がった。これを機に、今後はAシリーズやMシリーズなどミッドレンジモデルへのアップデート拡大も期待されるが、過去の遅れを踏まえると楽観視はできない状況である。
Galaxy Z Fold 4とFlip 4に待望のOne UI 7アップデートが配信開始

Samsungは2025年4月28日、Galaxy Z Fold 4とGalaxy Z Flip 4向けにAndroid 15ベースのOne UI 7を正式に展開した。刷新されたUIデザインや滑らかなアニメーション、さらに没入感の高いパーソナライズ機能が加わり、旧世代機種にも大幅な進化をもたらす内容となった。これにより、Fold 6やFlip 6、S23シリーズに続き、Fold 4とFlip 4が次世代ソフトウェア環境を享受できる状態となった。
展開までの道のりは長く、S24シリーズでのベータプログラムの遅延や、深刻なバグによるリリース中断を経て実現したものである。Samsungは今回の配信によって、より広範な機種へのアップデート準備を整えつつあり、今後AシリーズやMシリーズなどにも順次展開される可能性が指摘されている。しかし、過去の遅れを考慮すると、楽観視できる状況にはないと考えられる。
遅延とトラブルを乗り越えたOne UI 7展開までの経緯
SamsungはGalaxy S24シリーズ向けに2023年12月からOne UI 7ベータプログラムを開始したが、これは前年のOne UI 6ベータ開始よりも約3カ月遅いスケジュールであった。その後、ベータOTA展開を続けたものの、2024年1月のGalaxy S25シリーズ発売に伴いテストビルドが一時停止され、混乱が生じた。さらに、2025年4月にS24シリーズ向けにリリースされた正式版One UI 7も、重大なバグが発覚し、世界展開が一時中断されるという異例の事態に陥った。
Samsungは問題解決に取り組み、S24やS23モデルへの安定版提供を再開した上で、Fold 6やFlip 6にも順次アップデートを進めた。今回、Fold 4とFlip 4への展開に至ったことで、ようやくSamsungの大型アップデート計画が本格的に前進した形となるが、当初のスケジュール通りとは言い難い状況であったことは否めない。
ミッドレンジモデルへの拡大も視野に今後の展開に注目
現在、Galaxy Z Fold 4やFlip 4へのOne UI 7アップデートが進行したことで、次の焦点はAシリーズやMシリーズ、Fシリーズなどのミッドレンジおよびエントリーモデルへの適用に移りつつある。これらのモデルも対象になる可能性が示唆されているが、具体的なスケジュールや条件は現時点で明らかにされていない。
本来であれば、これら中価格帯デバイスにもより早く新OSが届けられるはずだったが、過去の遅延経緯を考えると、展開には依然として不確定要素が残るといえる。
特に、バグフィックスや最適化作業が遅れるリスクを完全には排除できない点も注視すべきである。それでも、Fold 4やFlip 4への配信が完了した現段階では、Samsungがより幅広いユーザー層へと新たなOne UI体験を届けようとする意図がうかがえる状況にある。
Source:Sammy Fans