GoogleはPixelデバイス向けに、絵文字の組み合わせを自動生成してブラウズできる新機能を展開した。これにより、これまでGboardのEmoji Kitchenで手動操作が必要だった絵文字作成が、スクロール操作だけで楽しめる仕様となった。9to5Googleによると、絵文字キーボード上部に提案された組み合わせが表示され、矢印アイコンをタップすることで豊富な組み合わせを一覧できるグリッド画面が開く仕組みだ。

なお、この新機能はPixel限定であり、他のデバイスでは従来通り手動操作またはランダム生成に頼る必要がある。絵文字の組み合わせがポップアップ表示される仕様も、利用者の直感的な操作を促進する設計といえる。

Pixel限定で進化したEmoji Kitchen 自動ブラウズ機能の詳細

GoogleはPixelユーザー向けに、絵文字キーボードに新たなブラウズ機能を追加した。9to5Googleの報告によれば、絵文字キーボードの上部に絵文字の組み合わせが短い列で表示され、矢印をタップすると無数のバリエーションが並ぶグリッドが開く仕組みとなっている。このグリッドは引き下げることで更新可能であり、スクロール操作のみで多数の組み合わせにアクセスできる点が特徴だ。さらに、任意の組み合わせをタップすると、どの2つの絵文字から生成されたかが即座に確認でき、送信操作もワンタッチで完結する。

これまでのEmoji Kitchenでは、ユーザーが自ら組み合わせを試行する必要があり、特定の組み合わせを探し当てるには労力が求められていた。今回のアップデートにより、偶然の発見や新たな絵文字との出会いが飛躍的に容易になったと言える。ただし、対象はあくまでPixelデバイスに限られ、他のAndroid端末では従来通り手動操作が求められる。限定展開という点では不満も出る可能性はあるが、Pixelシリーズの付加価値強化という意図が見て取れる。

絵文字体験を刷新するPixel版Emoji Kitchenの意義と課題

今回の自動ブラウズ機能は、日常的に絵文字を多用する利用者にとって、発見と表現の幅を広げる重要な一歩と位置付けられる。特に、Gboardを活用してコミュニケーションする層にとっては、より直感的かつ遊び心あふれるやり取りが可能となった点が大きい。これまで目に触れる機会がなかった新たな組み合わせに簡単にアクセスできるため、個々の表現スタイルに新たな選択肢をもたらす可能性がある。

一方で、すべてのデバイスに同様の機能が展開されない点には課題も残る。Pixel以外のユーザーは、引き続き自力で絵文字を組み合わせる必要があり、利便性の格差が生じる構造となっている。仮にこの新機能が将来的に他機種にも広がれば、より多くの利用者が同様の体験を享受できるだろう。Googleが限定展開を選択した背景には、Pixelブランドの差別化を強化する狙いがあると考えられるが、長期的には一層のオープン化が望まれる局面も想定される。

Source:Lifehacker