NVIDIAが次世代GPU「RTX 50 Super」シリーズの開発に着手しているとの情報が明らかになった。リークによれば、RTX 5070 Superには18GB、RTX 5080 Superには24GBのVRAMが搭載される可能性が高く、前世代からの大幅な容量拡張となる。これらの情報は中国のChiphellフォーラム発であり、ITHomeおよび著名リーカーHarukaze5719も伝えている。

ただし現時点では公式な発表はなく、仕様や性能向上の全容は不透明なままである。過去のSuperモデルの発売スケジュールを踏まえると、登場時期は2026年前半と推測されるが、開発の進行状況次第ではより早まる可能性も否定できない。

RTX 50 Superシリーズに搭載される大容量VRAMの仕様が浮上

NVIDIAの未発表GPUである「RTX 5070 Super」と「RTX 5080 Super」に関するリーク情報が中国のChiphellフォーラムにて報じられ、ITHomeおよびX上で著名なリーカーHarukaze5719も取り上げた。注目すべきは両モデルの搭載メモリ容量であり、RTX 5070 Superが18GB、RTX 5080 Superが24GBのGDDR6X VRAMを備えるとされている。

現行のRTX 4070および4080ではそれぞれ12GBおよび16GBの構成であったため、今回のSuperバージョンは大幅な拡張となる。これは高解像度・高フレームレート時代を見据えたメモリ帯域強化の一環と解釈できる。

なお、これ以外の仕様は一切明らかにされておらず、コア数やTDP、アーキテクチャの改良有無については現段階で判断材料が乏しい。ただし、過去のSuperモデルが通常版と比較してわずかながら性能強化された前例に照らすと、今回も同様の設計思想が踏襲される可能性は残る。また、VRAMの容量拡大は機械学習や生成AI用途を意識した最適化であるとの見方もあるが、それを裏付ける公式声明は現時点で存在しない。情報の信憑性は今後の追加リークや発表を待つ必要がある。

リリース時期は2026年前半か 過去モデルの投入スケジュールから読み解く

今回のRTX 50 Superに関する情報では、発売時期が明確に示されたわけではないが、NVIDIAがこれまで展開してきたSuperシリーズの投入タイミングをもとにある程度の予測が可能である。RTX 4080が2022年11月に登場し、同Super版が2024年1月にリリースされたという事例から見て、およそ1年以上の間隔を置くスケジュールが通例となっている。これに従えば、2024年に発売されたRTX 5070および5080のSuperバージョンは2026年前半、具体的には2〜3月に登場する可能性が高い。

ただし、今回のリークは製品の設計段階に関するものであり、NVIDIAがすでに試作・製造プロセスに着手しているとは限らない。現時点では同社から公式なコメントや予告は一切出されておらず、発表スケジュールの変更や製品キャンセルの可能性も否定できない。一方で、GPU市場ではAMDとの競争が激化しており、製品サイクルの短縮が戦略的に重要となる場面も増えている。このような市場背景を踏まえると、Superモデルの投入が従来よりも早まる選択肢も検討されている可能性は否めない。製品発表のタイミングは今後の動向次第で大きく揺らぐ余地があると考えられる。

Source:Android Headlines