Lenovoが2025年5月に中国市場で発売を予定している新型ゲーミングタブレット「Legion Tab Gen 4(国内ではY700 第4世代)」が注目を集めている。8.8インチの3K解像度ディスプレイ(165Hzリフレッシュレート)を搭載し、SoCにはSnapdragon 8 Eliteを採用予定。iPad Miniと同等サイズながら、さらに軽量・薄型化が図られた設計で、16:10の画面比率を維持することでゲームや映像視聴にも最適とされる。

TCL CSOT製の高性能パネルや、上位スマートフォンと同等の処理性能を備えたことで、従来のAndroidタブレットの枠を超える可能性がある。ただし、軽量化が進むことでバッテリー持続時間への影響が出る懸念もあり、実際の使用感が注目される。グローバル展開では「Legion Tab Gen 4」としての投入が見込まれており、8インチ台の小型ハイエンド機に新たな選択肢が加わるかもしれない。

高精細3KディスプレイとSnapdragon 8 Eliteが生むゲーミング性能の飛躍

Lenovoが開発中の「Legion Tab Gen 4」は、8.8インチの3K解像度と165Hzのリフレッシュレートを持つディスプレイを搭載し、視覚表現と動作の滑らかさを追求している。供給元であるTCL CSOTの高品質パネルは、ゲーミング用途においても十分な視認性と反応性を確保すると見られる。また、同モデルには、通常はフラッグシップスマートフォン向けに用いられるSnapdragon 8 Elite SoCの採用が計画されており、タブレットでのハイエンド処理性能を実現する構成となっている。

16:10というアスペクト比も据え置かれ、ゲーム画面や動画コンテンツとの親和性が維持される見込みである。ハードウェア構成から見ても、一般的なエンタメ用途を超えて、本格的なモバイルゲームや映像編集のニーズにも応える可能性を秘める。ただし、処理能力が高まる分、発熱やバッテリー消費の最適化も求められる場面が出てくるだろう。性能優先の設計思想が、冷却機構や持続時間にどのような工夫を盛り込むかも注視される。

iPad Miniに真っ向から挑む軽量設計とサイズ戦略

Legion Tab Gen 4は、前モデルの350グラム・7.8ミリメートルという仕様からさらに軽く薄くなる可能性があるとされ、同クラスの小型タブレット市場において差別化を図る。AppleのiPad Miniと同じ8.8インチという画面サイズでありながら、重量と厚みをさらに削る設計が実現すれば、携帯性と操作性の両立を狙ったアプローチと考えられる。ジャケットのポケットにも収まるというサイズ感は、移動中や片手利用を想定した使い勝手の良さに直結する。

ただし、軽量化の代償としてバッテリー容量の減少が懸念されており、長時間駆動を重視するユーザーには不安材料ともなり得る。これに対し、Snapdragon 8 Eliteの高効率性やディスプレイの省電力設計が、全体のバランスを支える鍵となるかもしれない。軽さと性能のトレードオフの中で、Lenovoがどのような最適解を打ち出すのかが、発売後の評価を左右する要素となるだろう。

Source:NotebookCheck