Samsungの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」が、折りたたみ時の厚さを8.2mmまで抑える可能性があるとの情報が報じられた。これは従来予測より約0.8mmの薄型化に相当し、Sペン用デジタイザの廃止が要因とされている。加えて、アスペクト比の変更により全体のシルエットがよりスマートフォンらしくなるとも見られている。

一方、別のリーク情報では9mm厚とするレンダリングも存在しており、数値のばらつきには留意が必要とされる。Find N5などライバル機の薄型化が進む中で、Samsungも競争の渦中にあることは明らかである。今後、One UI 8(Android 16)搭載や200MPカメラの可能性など、他の仕様変更とあわせて注目が集まる。

折りたたみ時8.2mmの薄型化はSペン非搭載で実現か

Galaxy Z Fold 7が折りたたみ時の厚さを8.2mmに抑える設計とされる背景には、Sペン用デジタイザの非搭載が大きく関係しているという。従来のモデルより約0.8mm薄いとされるこの設計は、内部構造の簡素化によって物理的な制約を取り払う狙いがある。実際、デジタイザの厚さだけで約0.6mm相当を占めるとされており、これを省くことで数値上の大幅な削減が見込める。

ただし、これまでのリークにはFold 7の厚さを9mmとするものもあり、今回の8.2mm説とは齟齬がある。実機におけるカメラユニットの出っ張りなどを含めた実測値では、最終的に約9.5mm前後になる可能性も示唆されている。情報源として引用されたTechManiacsや9to5Googleも含め、複数のルートで情報が交錯しているため、確定的な仕様として受け取るのは時期尚早といえる。

それでもSamsungが薄型化の方向へ舵を切っているのは間違いなく、OPPO Find N5など他社の折りたたみスマートフォンと肩を並べる上で、ミリ単位での設計調整は今後のトレンドとなる見通しだ。

アスペクト比の調整で折りたたみ端末の使い勝手に変化も

Fold 7の薄型化には本体の厚みだけでなく、アスペクト比の変更が絡んでいるとの推測も報じられている。外観が「より狭く、従来のスマートフォンに近い形状」になることで、片手での操作性やポケットへの収まりといった日常利用の快適さが向上する可能性がある。これまでFoldシリーズは、開いた際の大画面表示に特化する一方で、折りたたみ時の縦長・厚みのある形状が扱いにくいとの声もあった。

アスペクト比が変化することで、表示領域の最適化やアプリの互換性向上にもつながると考えられるが、一方で表示面積の減少や操作UIの再設計といった課題が発生する可能性もある。特にマルチタスク用途での画面分割やペン入力などに対応していた従来機能が、今後どのように最適化されるかは注目すべきポイントである。

また、今回の薄型化の実現がSペンの非搭載とセットで進められている以上、タブレット的な活用法を重視していた層にとっては一部の機能が制限される可能性も否めない。Samsungがこうしたバランスをどのように設計へ落とし込むかが、Fold 7の評価を左右する重要な要素となりそうだ。

Source:Android Central