著名リーカーEvan Blass氏によりSamsung Galaxy S25 Edgeの公式画像が公開され、デザインと主要スペックの詳細が明らかになった。端末は厚さわずか5.8mm、重さ163gと極めてスリムで、チタン製レールとGorilla Glass Ceramic 2で構成された筐体に6.7インチDynamic AMOLED 2Xディスプレイを搭載。背面には200MPのメインカメラを含むデュアル構成、前面には12MPのセルフィーカメラが備わる。3.5mmジャックは非搭載で、USB-Cが音声出力と充電を兼ねる仕様となっている。
薄型筐体とカメラ性能の両立を狙うGalaxy S25 Edgeの構造設計

Galaxy S25 Edgeは、厚さ5.8mmという異例の薄型ボディに、チタン製レールとCorning製Gorilla Glass Ceramic 2を採用することで、剛性と耐傷性を確保している。6.7インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイはベゼルが極限まで削られ、視覚的な没入感を高める構造となっており、スリムな筐体でありながら大型ディスプレイとの両立が図られている点が特徴だ。加えて、背面には200MPのメインカメラと超広角カメラのデュアル構成、前面には12MPのパンチホール型セルフィーカメラを搭載し、撮影性能にも力が入れられている。
3.5mmヘッドフォンジャックの非搭載は想定内だが、SIMカードトレイが底部に配置されている点はやや意外性がある。底部にはそのほか、USB Type-Cポート、メインマイク、メインスピーカーも集中しており、内部スペースの効率的な活用が求められた構造であることがうかがえる。ここまで薄型化された筐体で高性能カメラや構造耐久性を両立できるかは、実際の使用環境での評価に委ねられる部分が多い。
Snapdragon 8 EliteとGalaxy AIで差別化を図るソフトウェア戦略
Galaxy S25 Edgeには、Qualcommの最新チップセットであるSnapdragon 8 Eliteが搭載されており、12GBのRAMと最大512GBのストレージが組み合わされる。これにより、処理能力・マルチタスク性能ともに最上級クラスのスマートフォンと並ぶ水準に仕上がっている。OSはAndroid 15をベースにしたOne UI 7で、Samsung独自のGalaxy AI機能が実装されており、音声アシスタントやカメラ補正、リアルタイム翻訳などの機能拡張が見込まれている。
スペック表上では申し分ない構成だが、Galaxy AIの実用性や最適化の程度が体感性能にどれだけ寄与するかは、今後のファームウェア更新の精度に左右される可能性もある。AI機能を活かした日常的な操作体験がどこまで向上するかが、他機種との差別化につながる重要な要素となるだろう。また、最新プロセッサと高解像ディスプレイの組み合わせに対して、発熱やバッテリー消費のバランスも注目すべき点である。
バッテリー容量3,900mAhの意味と使用感への影響
Galaxy S25 Edgeのバッテリーは3,900mAhとされ、2025年時点のハイエンド端末としては控えめな容量となっている。有線での25W急速充電と、Qi規格による15Wワイヤレス充電に対応しているが、ディスプレイサイズやプロセッサ性能を考慮すると、持続時間に対する評価は分かれる可能性がある。筐体の薄さを優先した設計であるため、内部スペースの制約がバッテリー容量に直結したと見られる。
省電力化が進んだSnapdragon 8 Eliteや、One UI 7におけるバックグラウンド制御機能の精度が、実使用におけるバッテリー持ちを左右する重要な要因になる。スリムなデザインと快適なパフォーマンスの両立は理想的ではあるが、実際に求められるのは、1日の終わりまで安心して使い続けられる安定した電力管理である。日常的な使用シーンにおいて、どこまでユーザーの期待を上回れるかが評価の焦点となる。
Source:ExtremeTech