Galaxy Z Fold 7が折りたたみ状態で厚さ8.2mmになるという新たな情報が、ギリシャのTechmaniacsから浮上した。これは従来のFold 6(12.1mm)を大きく下回るだけでなく、現時点で最薄とされるOppo Find N5(8.93mm)を超える数値であり、サムスンが構造面でも大幅な刷新を行った可能性があると見られている。

ただし、この噂は過去のCADレンダリングとも一致せず、OppoがFind N5のために特注部品を用いた背景を考慮すると、短期間での実現には疑問も残る。過去にこのメディアが信頼性を示した実績も限定的であるため、現時点では確証のない予測として受け止めるべき情報である。

Galaxy Z Fold 7は従来比で約3mmの薄型化が進行か

Galaxy Z Fold 7に関する今回の報道で注目すべきは、Fold 6の厚み12.1mmから、9.5mmあるいは8.2mmへの劇的な薄型化である。とくにTechmaniacsが伝えた8.2mmという数値は、過去に登場したCADレンダリングとも一致せず、最薄機種として知られるOppo Find N5(8.93mm)をも大きく上回る。折りたたみスマートフォン市場において、サムスンが再び技術的優位を示す可能性を持つ仕様といえる。

ただしこの8.2mmという厚さには懐疑的な見方もある。Find N5ですらUSB-Cポートと構造強化の両立において、特注部品と内部再設計を必要とした。過去に10mm以下の厚さを実現したFoldシリーズは存在しておらず、これまでの製品開発の流れからすれば8.2mmはかなり大胆な仕様といえる。

事実としては9.5mm程度での薄型化がより現実的であり、これでも十分に過去モデルとの明確な差別化となる。仮に8.2mmが実現された場合、それは設計の抜本的な見直しや新素材の採用などが裏で進んでいる可能性を示唆しているといえるだろう。

Oppo Find N5超えの8.2mm実現には構造面の限界が立ちはだかる

Oppo Find N5が市場に投入された際、USB-Cポートと同等の薄さを達成するために、ポート背面のガラス強化や内部配置の調整など、製品全体にわたる特注設計が必要であったと明かされている。このことから、同様の厚みをサムスンが短期間で実現するには技術的ハードルが非常に高いと考えられる。

特にUSB-C端子の厚みが2.4mmである以上、周囲の構造にはある程度の厚みが不可避となる。Z Foldシリーズはこれまで堅牢性やヒンジ機構を重視してきたため、それらを維持したままFind N5を超える薄さを実現するには、従来と異なるアプローチが求められる。

また、今回の情報源であるTechmaniacsは、過去にGalaxy Z Flip 5の価格予測で一部的中させた実績はあるものの、安定した精度の情報提供とは言い難い。仮にこの数値が正しければ、今後リークされる実機画像やCAD図面での裏付けが待たれる段階にある。信ぴょう性の面では慎重な見極めが求められる。

Galaxy Z Flip 7とGalaxy Watch Ultraの仕様も同時に浮上

Galaxy Z Fold 7の話題に続いて、Z Flip 7と新型スマートウォッチ「Galaxy Watch Ultra」に関する情報も報じられた。Z Flip 7は、従来モデルよりも大型となる4,300mAhのバッテリーを搭載する見込みであり、折りたたみ機種におけるバッテリー持続時間への懸念に一定の対応がなされることが予想される。

一方でGalaxy Watch Ultraは、従来の筐体デザインを継承しつつ、内部ストレージの増加とともに、One UI 7に近い新たなWear OSスキンを採用するとされている。視覚的な一体感と操作性の向上が狙いであり、スマートウォッチとスマートフォンの統合性を重視した調整といえる。

これらの仕様も含め、サムスンは今夏の新製品発表で複数のデバイスを同時投入する構えを見せている。Fold 7の超薄型化が実現されるかどうかに加え、エコシステム全体としての進化も注目点となっている。情報の精度は不確定な部分もあるが、発表イベントでの答えに期待が集まる。

Source:9to5Google