Samsungが2024年夏に発表予定とされるGalaxy Watch 8シリーズにおいて、「Classic」モデルの復活が現実味を帯びてきた。Bluetooth認証データベース上に「SM-L505U」とされる新型モデルが確認され、この型番がClassicバージョンに対応する可能性が高いと専門メディアが指摘している。2023年にはWatch 6 Classicが登場したが、2024年のラインナップにはUltraモデルの登場が見込まれており、交互リリースの傾向がうかがえる。
また、Classicモデル最大の特徴である物理回転ベゼルの存在は、直感的な操作性を重視する層から高い評価を得てきた。復活すればGarminなど他社製品からの乗り換え需要にも一定の影響を与えるとみられる。
Galaxy Watch 8 Classicの存在を示すBluetooth認証データベース上の記録

Galaxy Watch 8 Classicの存在が現実味を帯びたのは、Bluetooth SIGの認証情報に「SM-L505U」というモデル番号が登録されたことによる。この番号は現行のSamsungウェアラブル製品とは一致せず、過去のClassicモデルの命名規則とも類似している。今回の記録には詳細な仕様までは記載されていないが、同じモデルと思われるデバイスが他の認証データベースにも登場していることから、Classicラインの復活が本格化している可能性が高い。
2024年モデルにはこれまでUltraモデルの存在が取り沙汰されてきたが、Classicの認証通過はラインナップの多様化を示唆している。Samsungは2021年のGalaxy Watch 4 Classic、2023年のWatch 6 Classicと、隔年でClassicモデルを投入しており、この周期に沿えば2024年の登場は不自然ではない。今回の動きはそのサイクルを裏付けるものとも受け取れる。
ただし、現段階では正式なスペックやビジュアルは明かされておらず、発表までは慎重に推移を見守る必要がある。とはいえ、Classicモデルの仕様や素材感に価値を感じていたユーザーにとって、今回の認証は再注目のきっかけとなるだろう。
回転ベゼルの操作性がもたらす利便性と乗り換え検討の動き
Galaxy Watch Classicシリーズの代名詞ともいえる「物理回転ベゼル」は、タッチ操作とは異なる直感的なナビゲーションを可能にする。特に雨天やスポーツシーンといった操作条件が厳しい場面で高い操作性を発揮し、多くの評価を得てきた。今回のGalaxy Watch 8 Classicでもこの回転ベゼルが搭載される可能性があることが注目を集めている。
TechRadarの記事ではGarmin Instinct 3を愛用する筆者が、複数の物理ボタンを使って操作しなければならない煩雑さを理由に、Galaxy Watch 8 Classicへの乗り換えを検討しているという言及がなされている。これはハードウェアの設計思想がユーザー体験に直結する好例であり、他ブランドのスマートウォッチとの差別化にもつながる部分である。
今後の正式発表でベゼルがどのような形状・質感で復活するかは未知数だが、これが従来通りの精巧なメカニカル構造を維持していれば、再びシリーズを代表する魅力となる可能性がある。見た目だけでなく操作感の快適さも重視する層にとって、この機能の有無は製品選択の決定要素になりうる。
Source:TechRadar