Sonyのミッドレンジモデルとして定着してきたXperia 10シリーズに異変が起きようとしている。信頼性の高い複数の情報源が、次期Xperia 10 VIIはこれまでの6月発表から遅れ、2025年10月に登場すると報じている。搭載されるとされるSnapdragon 6 Gen 4チップに加え、カメラ性能の向上も示唆されており、ラインアップ自体がアッパーミッドレンジに昇格する可能性があるという。

Xperia 10 VIIはSnapdragon 6 Gen 4を搭載か チップ刷新と10月登場の可能性が浮上

SonyのXperia 10 VIIに関して、これまでの6月発売から大きく遅れ、2025年10月に登場するという複数のリーク情報が出ている。出所は、EsatoフォーラムのリーカーSpektykles氏とReddit投稿者u/Aquis_GNであり、いずれもベトナムのSonyファングループを経由した情報を元にしている。また本機には、Qualcommの次世代ミッドレンジ向けSoCであるSnapdragon 6 Gen 4が採用されるという噂もあり、これまでより処理性能と電力効率の向上が期待されている。

Snapdragon 6 Gen 4は現行の6 Gen 1と比較して大幅な性能向上が見込まれており、写真処理やAI処理の高速化にも貢献する可能性がある。リリース時期の遅延とチップ刷新が同時に報じられている背景には、製品の格上げを伴う再設計が関係しているとみられる。これまでのXperia 10シリーズは6月に登場するのが通例だったが、今回のスケジュール変更は単なる遅延ではなく、シリーズの位置づけそのものの転換を示唆する兆候と捉えるべきだろう。

Xperia 10 VIIはアッパーミッドレンジへ移行か 価格改定とXperia 5統合説が注目を集める

Reddit上では、Xperia 10 VIIが従来の中価格帯からアッパーミッドレンジへの昇格を果たすという見解が複数登場している。従来のXperia 10 VIはイギリス市場で£349、ハイエンドのXperia 1 VIは£1,299で販売されており、この間の価格帯に新たなモデルが加わることでラインナップの隙間を埋める狙いがあると見られている。仮にXperia 10 VIIが£500を超える価格で投入される場合、従来の10シリーズと5シリーズの棲み分けは事実上なくなる可能性がある。

また、Facebook上の情報では「Xperia 10とXperia 5の統合」が示唆されており、もしこれが実現すればソニーのミドル〜ハイエンドモデルの整理が一気に進むことになる。これにより、Xperia 5の復活を待ち望んでいた一部ユーザーの期待は遠のくかもしれない。ただし、価格や機能構成によっては、従来のXperia 10ユーザーがワンランク上の体験を得られる機種となる可能性もあるため、単純なシリーズ終了とは言い切れない。

Source:NotebookCheck