OnePlusは、新型コンパクトフラッグシップ「OnePlus 13s」がヨーロッパおよび北米では発売されないことを正式に発表した。これはOnePlus 13Tの地域限定モデルであり、インド市場のみに投入される見通しとなっている。The Vergeの報道によれば、欧州および北米地域のOnePlusマーケティング責任者2名が相次いで販売計画の不存在を明言しており、カナダやアメリカを含む広域での展開は否定された。特に欧州担当のセリーナ・シー氏は、同地域での需要に理解を示しつつも今後の製品計画において「考慮する」と慎重な姿勢を取っている。
現時点でOnePlus 13sの具体的な発売日は未公表であり、OnePlus Indiaの公式サイト上でも「近日発売」とされているのみである。地域限定販売によって入手経路は限られるが、技術仕様への期待と並行して、輸入による入手を検討する動きが広がる可能性もある。
OnePlus 13sはOnePlus 13Tの地域変種 名称と販売戦略に見る意図の違い

OnePlus 13sは、実質的にOnePlus 13Tのインド市場向けモデルとして位置付けられており、製品仕様に大きな違いはないと見られている。しかし、名称を変えて販売する背景には、ブランド認知や市場戦略の違いがあると考えられる。特にインドではOnePlusナンバリングシリーズの人気が高く、「13T」よりも「13s」のほうが既存ユーザーに馴染みやすい印象を与える狙いがある可能性がある。公式情報として、OnePlus 13sの発売日は現時点で明かされておらず、OnePlus Indiaの公式サイトでも「近日発売」との表示にとどまっている。
一方、欧米市場への展開が見送られた背景については明確に語られていないが、OnePlus Europeのセリーナ・シー氏および北米のスペンサー・ブランク氏が共に「発売予定はない」と明言しており、今後も同モデルがこれらの地域に投入される可能性は低いと見られる。The Vergeが報じたこの発言は、正式な販売ルートが存在しないことを明確にしており、技術的なローカライズや市場の競争状況が影響している可能性も考えられる。
ただし、グローバル展開を行わないという決定が、必ずしも製品力の不足を意味するわけではない。むしろ、限られた市場での支持を確実にするための選択である可能性もあり、地域ごとの優先順位や需要の見極めがブランド戦略の一環として現れていると見るべきだろう。
欧米市場での展開を見送った理由と今後への含み
OnePlus 13sがヨーロッパおよび北米で発売されない理由について、OnePlusの幹部2名が明言した内容は「発売予定がない」という一点に集約される。セリーナ・シー氏は「現時点ではヨーロッパでの発売は計画されていない」と述べたうえで、地域ユーザーの関心を把握していることにも触れている。また、スペンサー・ブランク氏もThe Vergeへのコメントで、米国とカナダでの販売計画が存在しないことを強調した。これにより、主要な英語圏市場での展開は事実上封じられた形となる。
こうした販売方針は、単に供給体制の問題というよりも、製品ポートフォリオの整理や地域戦略に基づく選択と見られる。欧米ではすでにOnePlus Openやフラッグシップモデルが展開されており、似たスペックの13sを重複投入することでブランド内競合が生じる可能性があったとも推察できる。また、異なる地域で同一製品の名称や販売戦略を使い分けることは、グローバルブランドとしての柔軟性の表れとも取れる。
ただし、セリーナ氏が「将来の製品展開時に考慮する」と述べているように、13sそのものはともかく、同様のコンパクトフラッグシップの需要が欧米市場に存在することはOnePlusも把握していると考えられる。よって、将来的に類似モデルが別名で登場する可能性や、フィードバックを踏まえた製品展開の変化は否定できないだろう。
Source:NotebookCheck