Samsungの次期廉価モデル「Galaxy S25 FE」が、Android 16および最新のOne UI 8を搭載し2025年9月から10月に登場する見通しとなった。初出は新フォルダブル機とともに予定されるUI公開に合わせる形となるが、プロセッサには引き続きExynos 2400eが採用されるという。これは前世代のS24 FEと同様の構成であり、最新のSnapdragon 8 Gen 4と比べると電力効率面での課題が残ると見られる。

Exynos 2500が量産段階に至っていないことが採用理由の一因と考えられ、今後の進展次第で評価は変わる可能性がある。ディスプレイやバッテリー構成に大きな変更はないとされ、全体的には実績ある設計の継承型モデルと位置づけられる。

新UIとAndroid 16がもたらすS25 FEのソフトウェア刷新

Galaxy S25 FEは、2025年7月に公開されるOne UI 8およびAndroid 16を標準搭載するモデルとして登場する見込みである。これにより、先に投入されるフラッグシップモデルと同等のソフトウェア体験が、より手頃な価格帯でも享受可能になる。コードネーム「R13」、モデル番号「SM-S731B」という情報からも、S24 FEとは明確に差別化された新世代機であることが示されている。ソフトウェア面の進化は、UIの刷新やセキュリティ向上、新たなAI機能の実装といった部分に及ぶ可能性があるが、これらの機能の具体的な差異は今後の発表を待つ必要がある。

搭載されるOSは、Android 16に対応することで中長期的なアップデート保証が期待できるが、これが廉価モデルの動作安定性やバッテリー消費にどのように影響するかは未知数である。特に従来のFEモデルはフラッグシップUIを踏襲しつつも、ハードウェア制約から一部機能が限定される傾向にある。今回のS25 FEも、上位モデルと同じOne UI 8を採用することが確定的ではあるものの、実装内容に細かな違いが出る可能性には注意が必要である。

Exynos 2400eの再採用に見るチップ選定の現実

Galaxy S25 FEには、前世代のS24 FEと同様に「Exynos 2400e」が搭載される予定とされる。このチップセットはフラッグシップのS24およびS24+に採用された「Exynos 2400」の縮小バージョンであり、性能と省電力性のバランスを図った設計が特徴である。とはいえ、2025年時点での標準となると予想される「Snapdragon 8 Gen 4」と比較した場合、CPU・GPU性能やAI処理速度、電力効率などにおいて明確な差が出ることは避けられない。

現時点でExynos 2500が量産段階に到達していないとの推測もあるが、これはSamsungがチップ開発スケジュールと端末の発売時期を両立させる上での制約を反映していると見られる。Exynos 2400eの再投入は安定性や供給体制を優先した結果とも言えるが、SoCの世代が据え置きとなることで、S25 FEの競争力に影響が出る可能性は否定できない。特に電力効率の面では、バッテリー容量が同等でも駆動時間に差が生じる懸念があるため、実機での評価が重要となる。

ディスプレイとバッテリーは据え置きか

Galaxy S25 FEには、6.7インチAMOLEDディスプレイと4700mAhのバッテリーが引き続き搭載される見通しであり、これらの構成はS24 FEとほぼ同等である。ディスプレイのリフレッシュレートや輝度、発色性能に関する情報は現時点で明らかにされていないが、現行モデルの性能が一定水準に達していることを踏まえれば、大幅な変更は加えられない可能性が高い。これにより、映像体験やバッテリー持続時間に対する期待値は安定したものとなるだろう。

一方で、スペックの据え置きは新鮮味に欠けるとの印象を与える可能性もある。ディスプレイとバッテリーの仕様が変わらない場合、体感的な進化はソフトウェア面に依存することになる。Exynos 2400eとの組み合わせにより、仮に消費電力が最適化されていなければ、同じ容量でも持続時間の短縮という逆効果も想定される。最終的には、実用性にどれだけ影響を与えるかが評価の分かれ目となるだろう。

Source:gagadget.com