OnePlusはタブレットOnePlus Pad向けにOxygenOS 15.0.0.800のアップデートを開始し、インド、欧州、北米などで段階的に展開中である。今回のアップデートでは特定範囲だけをキャプチャ可能な部分スクリーン録画が搭載され、カレンダーやメモ、マイファイルアプリも刷新された。ドラッグ&ドロップ操作の改善や新しい時計ウィジェットの追加により、利便性が向上している。
さらにスーパーパワーセービングモードには新たなデフォルトアプリリストが導入され、操作性が強化された。システム全体ではフローティングウィンドウのジェスチャーや通知パネル表示方法が改良され、2025年4月のAndroidセキュリティパッチも適用されている点は安心材料といえる。ただし、現時点では一部ユーザーへの提供にとどまっており、全ユーザーの体験向上には段階的展開後の評価が注目される。
OxygenOS 15.0.0.800がもたらすOnePlus Padの機能強化

OnePlusが配信を開始したOxygenOS 15.0.0.800は、OnePlus Padに画期的な部分スクリーン録画機能をもたらした。この機能では画面全体ではなく、指定した範囲のみを録画できるため、ゲーム実況やアプリのチュートリアル作成において不要な情報をカットでき、実用性が大幅に高まる。さらに、カレンダー、メモ、マイファイルといった基本アプリが刷新され、表示情報が増加したほか、ドラッグ&ドロップ操作の精度が改善された。これにより、複数のアプリ間でのデータ移動がより直感的になり、作業効率が向上する。加えて、ホーム画面用の新しい時計ウィジェットが追加され、時刻や天気を一目で確認できるようになった点も便利だ。段階的配信のため、現時点で一部のユーザーにしか届いていないが、今後の普及で利用者の満足度向上が期待される。
部分スクリーン録画や新UIの導入は、タブレット市場でのOnePlus Padの競争力を引き上げると考えられる。ただし、アップデート適用後の安定性やバグの発生状況は今後の課題となる可能性があり、利用者の声を集めた改善が求められるだろう。
スーパーパワーセービングモードとシステム改良の詳細
OxygenOS 15.0.0.800では、スーパーパワーセービングモードに新しいデフォルトアプリリストが追加され、さらにユーザーが追加アプリを簡単に管理できる改良がなされた。これにより、バッテリー残量が少ない状況下でも、必要最低限のアプリに絞って効率的に端末を活用できる。システム全体の改良点としては、フローティングウィンドウを閉じるジェスチャー認識が向上し、誤動作が減少したとされる。また、クイック設定と通知パネルが同時表示される場合のレイアウトが縦方向に変更され、視認性が向上した。これらの改善は日常的な操作の快適さを高め、より洗練されたユーザー体験につながる。
これらの変更は、省電力性能や操作性を重視する層にとって魅力的であると考えられるが、実際の効果や使用感は環境や用途に左右される可能性があり、各ユーザーの使い方に応じた評価が重要となるだろう。
アップデートの展開状況と地域別対応
OxygenOS 15.0.0.800は、インド、ヨーロッパ、北米を含む各地域で段階的に展開されており、すぐにすべてのOnePlus Padユーザーに届くわけではない。現時点では一部のユーザーにしか通知されておらず、今後の数週間で順次提供範囲が広がる予定である。インドのユーザーに向けては、OnePlus Communityアプリ内の「Bug Report」セクションや*#800#ダイヤルでのフィードバックツールが用意され、積極的な意見収集が可能となっている。また、2025年4月のAndroidセキュリティパッチが同梱されており、セキュリティ面でも最新の保護が提供される。
この段階的配信は、予期しない不具合の影響範囲を抑える狙いがあると考えられるが、待機中のユーザーにとってはアップデート提供の時期が気になるところであり、公式からの進捗情報の発信が望まれる状況である。
Source:Gizmochina