AppleがiPhone 16シリーズに導入した新カメラコントロール機能は、発表から7か月を経てユーザー評価が二分され続けている。iOS 18.2から18.5ベータ版へのアップデートで重大なバグ修正が行われ、再起動や動作不良といった不具合は改善されたが、依然としてボタン位置の低さや操作性の悪さに関する根本的課題は解消されていない。

著名なテックレポーターJosé Adornoは、自身がかつて批判していた同機能を再評価しつつ、iPhone 17シリーズに向けたAppleの調整を期待すると述べる。しかし、リークされたダミーユニットからは設計変更の兆候は見られず、現行仕様が継続される可能性も示唆される。

Appleが修正したiPhone 16カメラのバグと新たな使用感

AppleはiPhone 16シリーズのカメラコントロール機能において、iOS 18.2から18.5ベータ版までの間に重大なバグを修正した。具体的には、ロック状態でのカメラボタン使用時に発生していた端末の再起動や、カメラコントロールから起動した際にカメラが機能しない問題が改善された。

この修正により、以前は使用を避けていた一部のユーザーが再び機能を試すようになり、特にiPhone 16 Pro Maxでの利用が増加している。ボタン配置の低さや設定選択の難しさといった課題は残っているが、カメラを素早く起動する手段としての利便性は一定の評価を受けつつある。

Appleの改良方針として、細かい不具合の修正に集中してきたが、根本的なデザイン改善には今のところ踏み込んでいないといえる。

使用上の課題とユーザーの実感に基づく機能評価

José Adornoは、かつてBGRの記事でiPhone 16のカメラコントロール機能に対する不満を述べていたが、最近のソフトウェアアップデート後、再び機能を試し、その利便性を一定認める姿勢を見せている。

具体的には、ボタン配置が低すぎる点や、画面タップよりも時間がかかる設定変更の操作性については依然課題として挙げられているが、それでもポケットから取り出した後の素早いカメラ起動手段としては有用と評価する。

このようなユーザーの評価は、Appleのアップデートによる改善が実際の使用感にどの程度寄与しているのかを測る指標の一つとなり、単なる仕様書上の修正では把握できない重要なフィードバックといえる。ユーザーの期待としては、次期iPhone 17シリーズでさらに進化した使い勝手が実現されることが挙げられるが、現時点ではAppleの姿勢は静観されている。

次期モデルへの期待とリーク情報が示す現実

iPhone 17シリーズに関しては、リークされたダミーユニットの情報から、カメラコントロール機能の物理的なデザイン変更は見られないとされる。このことは、Appleが現行の実装方法にある程度満足している可能性を示唆しており、次期モデルでの改善を期待する声との間にギャップが存在している。

José Adornoは、現段階での機能を「アクションボタンほど優れてはいないが十分便利」と述べつつ、Appleがさらなる調整を施すことに慎重な見方をしている。Appleの過去の製品改善の流れを踏まえると、デザイン変更は一足飛びではなく、段階的に行われる傾向が強い。

したがって、iPhone 17の正式発表までは、ユーザー側は推測や期待に基づく評価に留める必要がある。 Appleの意図が明確になるのは、次の公式発表の場となるだろう。

Source:BGR