サムスンの次期折りたたみスマートフォンGalaxy Z Flip 7に、自社製Exynos 2500チップセットが搭載されるとの報道が浮上している。従来はSnapdragonへの統一が予想されていたが、歩留まり20〜40%と量産基準に届かないExynosをあえて採用する背景には、Qualcomm製チップ使用時に20%以上のコスト増となる事情があるとされる。一方、Galaxy Z Fold 7は引き続きSnapdragonを搭載予定で、7月の正式発表が見込まれる。

Galaxy Z Flip 7とFold 7のチップ選択に関する最新情報

サムスンは2025年7月発表予定のGalaxy Z Flip 7とGalaxy Z Fold 7で異なるチップセットを採用する見込みである。Galaxy Z Flip 7には自社製Exynos 2500が搭載され、Fold 7は引き続きQualcomm製Snapdragonが採用されるという。Exynos 2500の歩留まりは約20〜40%とされ、サムスンが求める60%には届かない状況であるが、コスト面の制約によりSnapdragonの採用は見送られたと報じられている。Flip 7にSnapdragonを採用すれば端末価格が20%以上上昇する可能性が指摘されており、コスト圧縮のための決断となったとみられる。

歩留まりに関する課題は残るが、折りたたみスマートフォン市場の競争が激化する中、サムスンのこうした選択は今後の戦略の行方を占う一手となりそうだ。

Exynos 2500の歩留まり課題とサムスンの決断

Galaxy Z Flip 7に搭載予定のExynos 2500は、歩留まりが20〜40%とされ、大量生産の基準となる60%には届いていない。にもかかわらず、サムスンはこのチップをFlip 7に採用する判断を下したとされる。背景には、Qualcomm製Snapdragonチップのコストが20%以上高くなることがある。コストの上昇は端末価格に直結し、特にFlipシリーズの価格帯では吸収が難しいと考えられる。このため、サムスンは自社の基準未達にもかかわらず、自社製チップにこだわったようだ。

こうした決断は歩留まり改善に向けたサムスンの自信の表れとも受け取れるが、製品の安定性や性能に対して慎重な見方も必要である。消費者側では、Exynos搭載モデルの動作や熱処理性能、バッテリー持続時間などが特に注目されることになるだろう。

FlipとFoldで異なるチップを採用する意義

Galaxy Z Flip 7とFold 7で異なるチップを採用するという今回の構成は、サムスンのラインナップ戦略に新たな意味をもたらす可能性がある。Fold 7は従来通りSnapdragonを搭載し、ハイエンド志向を維持する一方、Flip 7はコストパフォーマンスを意識してExynos 2500を搭載する見通しとなった。この住み分けは、端末価格の最適化や市場ニーズへの対応を図った調整とみられる。

ただし、搭載チップが異なることで、2機種間のパフォーマンス差や発熱、消費電力の違いが生じる可能性も否定できない。購入を検討する際には、スペック表の表面的な比較だけでなく、実際の使用感やレビューにも注目することが重要になりそうだ。今後の発表や実機レビューで明らかになる詳細情報に期待が高まる。

Source:9to5Google