サムスンが2025年7月に発表予定のGalaxy Watch 8シリーズでは、回転ベゼルを備えた「Classic」モデルの復活が有力視されている。リーク情報ではBluetooth専用やLTE対応モデルを含む複数バリアントの存在が確認され、435mAhの新型バッテリー搭載や円形デザインの継続が示唆されている。
さらにサムスン幹部はApple Watch風デザインを却下したと報じられ、従来の円形路線が踏襲される見込みだ。非侵襲的血糖値モニタリングの実現は難しいとされるが、AI強化による健康管理機能の進化が期待される。これらの動きはユーザー体験をどこまで変革できるのか、関心が高まっている。
Galaxy Watch 8 Classicに回転ベゼル復活か 最新リークが示すデザインの進化

Galaxy Watch 8シリーズでは、ファン待望の回転ベゼル搭載モデル「Galaxy Watch 8 Classic」の復活が濃厚とされている。Bluetooth認証情報により「SM-L505U」の型番が確認され、これがClassicモデルと推定されている。これまでのGalaxy Watch Ultraのようなプレミアムラインは登場しない見通しだが、代わりにClassicの復活で差別化を図る可能性が高い。円形デザインも継続される見込みで、Apple Watch風のスクエアデザインはサムスン幹部が却下したと韓国メディアが報じており、従来路線が守られるようだ。
回転ベゼルの復活は操作性の向上という意味で重要な要素といえるが、懸念点も残る。ベゼルの可動部は耐久性や防水性に影響を与える可能性があり、特にスポーツ用途では慎重な検討が必要となるだろう。また、見た目のクラシックさが若年層にどの程度受け入れられるかは未知数だ。サムスンがこの伝統的デザインをどのように現代の使用環境やトレンドに適応させるかが注目される。
健康管理機能の強化 AIと新型センサーによる次世代の進化
サムスンは決算説明会で、「革新的なデザインと健康関連機能を強化した新しいGalaxy Watch」を示唆しており、AIと新型センサーの連携による健康インサイトの向上が期待されている。非侵襲的血糖値モニタリングについては現状では実用化が難しいとされているものの、糖尿病リスクの早期予測や睡眠分析機能の改良といったソフト面での進化が現実的と考えられている。
これにより、単なるアクティビティトラッカーではなく、日常の健康管理パートナーとしての役割が強まる可能性がある。ただし、AIによる健康アドバイスは過剰な依存を生むリスクも指摘されており、利用者側の意識が問われる場面も出てくるかもしれない。また、AIコーチ機能がどれほど実用的か、実際の利用シーンでの評価が注目されるところだ。
バッテリーとモデル展開の詳細 小型進化か大幅刷新かの分かれ道
リーク情報では、Galaxy Watch 8シリーズにおけるバッテリー容量は最大約435mAhで、前モデルGalaxy Watch 7の425mAhに対し約2%の増加にとどまるとされる。このバッテリーはSafety KoreaおよびTÜV Rheinlandの認証リストに記載されており、Bluetooth専用(SM-L320、SM-L330)およびLTE対応(SM-L325U、SM-L335U)の複数バリアント展開が見込まれている。
一方で、バッテリー性能の小幅な進化は、他の部分の改善による省電力化が前提となる可能性がある。AIや健康機能の強化は処理負荷の増大を招く可能性があり、バッテリー持続時間の最適化は重要な課題となるだろう。また、複数バリアントの展開は選択肢を広げる一方で、購買時の比較検討を複雑にする懸念も考えられる。今後の詳細発表でその全体像がどこまで明らかになるかが関心を集めそうだ。
Source:nextpit