Googleは、OnePlusのOxygenOS 15に実装されている「ライブアラート」機能に、リアルタイムのスポーツスコア表示を統合するコードを最新のGoogleアプリβ版に追加したと報じられている。これはAppleの「Dynamic Island」やSamsungの「Now Bar」に近い体験を提供する試みであり、スコアは作業中の画面にも重ならず視認可能なUIとして表示される可能性がある。

この機能は、5月13日のAndroid Showで発表され、Android 16およびOxygenOS 16の正式リリースに合わせて展開されるとみられており、Material 3 Expressiveデザインや新たなセキュリティ機構も含め、OS全体の刷新が進行している。

iOSのDynamic Islandがもたらしたアプリレスな通知表示の流れがAndroid側でも取り入れられつつある中、OnePlusの新機能がユーザー体験をどこまで向上させるかが注目される。

OxygenOS 16に向けて進化する「ライブアラート」機能の具体像

Googleが進めるOxygenOS 15の「ライブアラート」機能の拡張では、スポーツのスコアをリアルタイムで表示できる新要素が加わる見込みとなっている。これは最新のGoogleアプリベータ版に含まれるコードから判明したもので、OnePlusユーザーがNBAやMLBなどの試合経過を、画面上部に非干渉的な形式で確認できるようになるという。Appleの「Dynamic Island」やSamsungの「Now Bar」との類似点が指摘されるが、通知領域に干渉せず視覚的に自然に溶け込むという点で独自性もある。

現時点でGoogleやOnePlusからの正式な発表はなく、実装はAndroid 16およびOxygenOS 16の正式リリースに連動する形になると予測されている。Android Show(5月13日)やGoogle I/O(5月20〜21日)での発表が有力視されており、正式配信はそれ以降になる見通しだ。これまでのOxygenOSと比較して通知体験に重点を置いた刷新となる可能性があり、作業中の邪魔にならず情報を得たい層にとっては歓迎される変化といえる。

Dynamic Islandとの比較で見えるAndroid側の設計思想

AppleがiOS 16.1で導入したDynamic Islandは、通知と操作性を融合させたインターフェースとして高く評価された。試合のスコアや再生中の音楽などをアプリを開かずに表示し、長押しで詳細確認が可能な仕組みは、リアルタイム性と操作の手軽さを両立している。これに対し、OxygenOSのライブアラート強化機能は、視認性と非干渉性に重きを置いており、通知というより「情報の飾り窓」としての役割が際立つ設計になる可能性がある。

Material 3 Expressiveの導入と合わせて、Android 16ではUI全体の表現力が高まる見込みであり、この通知機能もそうした方向性の一部と考えられる。ただし、Appleがアニメーションや操作導線にまで細かくこだわっているのに対し、Android側はシステム連携や表示形式の柔軟性に強みを持つ。この差は好みや利用環境に応じて評価が分かれる部分であり、OnePlusユーザーにとっては新機能の完成度と実装スピードが注目点となるだろう。

Source:Digital Trends