Samsungの新機種Galaxy Z Flip7 FEのスペックがリークされ、7月初旬の正式発表が見込まれている。6.7インチのLTPO Super AMOLED 2X内側ディスプレイ(120Hz)や3.4インチのカバーディスプレイを備え、チップセットはSnapdragon 8 Gen 3、12GB RAMという高性能構成が特徴とされる。カメラは50MPメイン、12MP超広角、10MPセルフィーで、いずれも4K60動画撮影に対応。バッテリーは4,000mAhで、25W有線および15Wワイヤレス充電、IP48防塵防水を搭載している。
しかしこれらの仕様はFlip6とほぼ同一であり、価格は1,000ユーロ未満とされるものの、実質的にモデル名が変わっただけの存在と見る向きもある。唯一異なる点はソフトウェアサポート期間の延長が示唆されており、Flip6の販売終了も視野に入る展開となりそうだ。
Flip7 FEはSnapdragon 8 Gen 3搭載で性能強化も、実質的にFlip6と同構成

Samsungの未発表端末Galaxy Z Flip7 FEは、Snapdragon 8 Gen 3を採用し、12GBの大容量メモリと組み合わせた構成が明らかになった。ディスプレイは6.7インチのLTPO Super AMOLED 2Xで、120Hzのリフレッシュレートに対応。外側には3.4インチのカバーディスプレイを搭載しており、この仕様は2023年のGalaxy Z Flip6と一致する。カメラは50MPメイン、12MP超広角、10MPセルフィーで、いずれも4K60fpsの撮影機能を持ち、映像処理能力にも優れるとみられる。バッテリーは4,000mAhで、25Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電に対応し、IP48の防塵防水性能も備えている。
構成を見る限り、Flip7 FEは性能面での確かな強化がありながらも、Flip6と大部分が共通しており、完全な新型とは言いがたい。SoCの世代更新を除けば、端末全体のハードウェア刷新がほぼ見られないことから、既存機種の延命措置として投入される可能性がある。Samsungがなぜこのような似通った機種を展開するのか、その背景には明確なターゲット層の再定義や在庫整理の狙いも含まれているのかもしれない。
新型FEモデルの価格設定と発売時期の予測が与える市場への影響
Galaxy Z Flip7 FEは、1,000ユーロ未満という価格で投入されると報じられている。これは、現行のGalaxy Z Flip6が割引価格で流通している現状と比較しても目新しさに乏しく、価格対性能で優位性を示すのが難しい位置づけとなっている。しかも、この価格帯においてSnapdragon 8 Gen 3やIP48対応といったスペックは高水準にある一方で、Flip6と同一構成であることが強調されれば、消費者の購買動機は限定的となる。さらに、7月初旬にはGalaxy Z Fold7および通常のFlip7も登場すると見られており、FEモデルの立ち位置はより不透明になりつつある。
このような状況から、Flip7 FEがFlip6の実質的な代替機として投入される可能性は否定できない。仮にFlip6が販売終了となれば、ユーザーは最新のソフトウェアサポート期間やSoCの新世代化を理由にFlip7 FEを選択する余地はある。ただし、すでに市場に浸透しているFlip6との明確な差別化が見られない以上、価格面での強いインパクトや機能面の飛躍的な進化が求められる。Samsungがこのモデルで目指すのはあくまでラインアップの穴埋めであり、主力機種としての展開ではない可能性も想定される。
Source:GSMArena.com