Samsungは米国でGalaxy S22、S22 Plus、S22 Ultra向けにAndroid 15ベースのOne UI 7アップデートを開始した。SIMフリー版とT-Mobile版が対象で、ビルドは「S901U1UEU8FYDB」などの番号で確認可能。アップデート内容は外観の大幅な刷新に加え、「Nowバー」の導入やサイドキーによるGemini起動機能の追加が特徴。特に通知やメニューの新デザイン、スムーズなアニメーション、新色とぼかし効果の強化が視認性を高めている。

Galaxy AIの新機能は公表されていないが、一部ユーザーはEdgeパネルに「AIセレクト」ツールの出現を確認しており、正式な案内を待つ声もある。アップデートは段階的に配信され、数日かけて順次行き渡る予定となっている。

One UI 7の主要機能刷新 Gemini対応とデザイン進化がもたらす変化

Galaxy S22シリーズ向けのOne UI 7アップデートは、外観と操作性を中心に大幅な進化を遂げている。注目は、ロック画面下部に「Nowバー」が追加された点で、音楽コントロールやSamsung Healthなど日常的なタスクがスムーズに管理できるようになった。さらに、サイドキーにGoogleのGeminiを設定できる新機能も導入され、これにより従来の電源メニューやBixbyとの切り替えが容易となった。見た目の変化としては、通知やメニュー、コントロールパネル全体が刷新され、スムーズなアニメーションとぼかし効果を強化。新しい配色も採用され、視認性が高まり、全体的にモダンな印象を与えている。これらの改善は、Galaxy S22(ビルドS901U1UEU8FYDBなど)の米国SIMフリー版およびT-Mobile版を皮切りに段階的に展開されている。

このアップデートの目的は、日常的な操作の快適さと利便性を向上させる点にあると考えられる。特にGemini対応は、AIアシスタントの起動手順をシンプルにし、普段使いのスマートフォンとしての完成度を高める動きと読み取れる。Samsungは過去にもUIデザインの刷新を重ねてきたが、今回のアップデートはAndroid 15ベースということもあり、OS全体の進化と連動しており、長期間使い続ける上での満足度向上を目指している可能性が高い。

AIセレクトとEdgeパネルの変化 公式未発表の隠し機能も注目

今回のOne UI 7アップデートには、公式の変更ログには載っていない要素として「AIセレクト」が一部ユーザーから報告されている。これはEdgeパネル内に現れる新しいAIツールで、具体的な機能は未発表だが、多機能化が進められている兆しが見える。Samsungの公式情報ではGalaxy AI関連の新機能は触れられていないものの、こうした隠し機能の存在は、今後のアップデートでの本格展開を示唆している可能性がある。これまでのEdgeパネルは、アプリランチャーやショートカット機能として定着してきたが、AI機能が組み込まれることで利便性がさらに向上することが期待される。

ただし、現時点ではAIセレクトが全モデルに実装されているわけではなく、段階的なテスト導入の一環とも見られる。Samsungはこれまでにも一部地域で新機能を先行テストする傾向があり、今回もその一例と考えられる。こうした動きは、正式発表前の機能をいち早く試せる機会ともなり、Galaxyユーザーの体験価値を高めるきっかけになるといえる。正式な案内が待たれる中で、AI機能の進化がどのような形で定着していくかが今後の焦点となるだろう。

Source:Sammy Fans