Android 15ベースのOne UI 7アップデート後、Galaxy S24やGalaxy Z Fold 6を含む複数の機種でバッテリー持ちが悪化したという報告がSamsung Communityや各種フォーラムで相次いでいる。ユーザーはアップデート前後のスクリーンショットを提示し、数時間単位での電池持ち低下を証言。
こうした声は「バッテリー危機」と呼ばれるまでに広がっているが、背景には大規模アップデート特有の一時的なプロセス増加や設定リセットが影響している可能性があるとの見方も強い。専門家は、現時点でパニックに陥る必要はなく、今後の修正パッチやシステム最適化が解決策となると指摘している。
One UI 7のアップデート後に報告が集中 バッテリー性能低下の実態

One UI 7アップデートを適用したGalaxy S24、Galaxy S23 Ultra、そしてGalaxy Z Fold 6で、バッテリー持ちが目に見えて悪化したという報告がSamsung Communityフォーラムやサブレディットに寄せられている。バッテリーマネージャーのスクリーンショットなど具体的な証拠も投稿されており、一部では「バッテリー危機」という表現が使われるほどの注目を集めている。nextpitの報道によれば、この問題はアップデートの初期段階から認識されており、複数のデバイスで同様の現象が確認されているという。
こうした報告は、Android 15ベースのOne UI 7が持つ新機能や変更点が、リソースを想定以上に消費している可能性を示唆している。一方で、アップデート直後は通常、バックグラウンドで多くの最適化プロセスが動作し、バッテリーの減りが一時的に早まるケースも珍しくない。過去の大型アップデートでも同様のケースが複数確認されており、数日から数週間で安定する場合が多いとされる。現時点で一概に深刻な不具合と断定することは難しく、サムスン側の今後の対応が注目される。
アップデート直後の動作変化と原因の考察 一時的な電池消耗増加の仕組み
One UI 7のような大規模アップデートでは、OS全体の構造変更により、適用後にスマートフォンが多数の再構築プロセスを走らせる。アプリケーションの最適化、新OSバージョンに適応するリソースの再配分、キャッシュデータの削除と再生成などがその例である。今回の事例でも、特にアップデート適用直後の数日間でバッテリー消耗が増加しているという点は、こうした通常の動作の範疇と見なせる。
また、One UI 7は新たな機能を複数導入しており、これらの一部はデフォルトで有効化されるため、気付かないうちに端末が従来以上の電力を消費しているケースも考えられる。特にフォアグラウンドやバックグラウンドでの動作が変化することで、バッテリー持ちの体感が変わることもある。バッテリー問題が本格的な不具合であるか一時的なものかを見極めるためには、利用状況や時間経過とともにデータを継続的に観察することが重要である。
対処法と今後の見通し サムスンのパッチ配布の可能性
現時点でバッテリー問題に直面している場合、リカバリーモードからキャッシュパーティションの消去を試す、または電源の入れ直しを行うといった基本的な対応が推奨されている。さらに、アップデート後は端末がユーザーの利用パターンを再学習するため、数日から1週間程度様子を見ることが重要である。nextpitも指摘しているように、これまでのアップデートでは一時的な問題が自然解消するケースが少なくない。
ただし、Samsung Communityなどでの継続的な報告の多さを考慮すると、サムスンが今後、修正パッチの配布に踏み切る可能性も高いと見られる。過去にも大規模な不具合に対しては迅速なアップデートが提供されてきた経緯があり、今回も同様の対応が期待される。慌てず冷静に端末の動作を観察し、公式からのアナウンスを待つことが現実的な対応といえるだろう。
Source:nextpit