Vivoがインド市場向けに投入する新型スマートフォン「Vivo X200 FE」の詳細仕様がリークにより明らかになった。これまで「X200 Pro Mini」の単なるリブランドと見なされていたが、Dimensity 9300+チップや50MPのSony IMX921メインカメラなど、独自の設計が確認されている。

6.31インチLTPO OLEDディスプレイ(1.5K解像度、120Hz対応)、IP68/IP69認証、6,500mAhバッテリーと90W急速充電といった先進スペックが揃う。さらにAndroid 15を搭載し、7月の発売が予定されている。価格は₹50,000〜₹60,000とされ、他国展開は未定。インド市場におけるハイエンド競争に新たな選択肢が加わることとなる。

リブランド説を覆したVivo X200 FEの完全仕様

Vivo X200 FEは、これまでVivo X200 Pro Miniの単なるインド版と見なされていたが、Yogesh BrarがSmartprixを通じて公開したスペックにより、その見方は大きく変わった。6.31インチのLTPO OLEDディスプレイは1.5K解像度と120Hzリフレッシュレートを誇り、ハイエンド志向が際立つ。MediaTek Dimensity 9300+を中心に、最大16GBのRAMと512GBストレージ構成が用意され、カメラは50MPのSony IMX921メインセンサーと同IMX882望遠カメラ(3倍光学ズーム)を搭載。さらに、IP68/IP69認証や6,500mAhバッテリー、90W急速充電など、堅牢性と実用性も確保されている。これらの仕様は、リブランドという表面的な憶測を完全に打ち消す内容である。加えて、Android 15出荷と3回のOSアップグレード保証がある点も安心材料だ。

一方で、仕様全体を見渡すと、Vivoがインド市場で差別化を意識した可能性が高い。特にDimensity 9400eへの変更も視野に入れているとの情報があり、競争が激化する中での柔軟な戦略がうかがえる。リブランド機への不満が生まれがちなインド市場において、実機の完成度が最終的な評価を左右すると考えられるだろう。

高性能カメラと耐久性が示すX200 FEの本気度

Vivo X200 FEは、カメラ構成においても他機種との差別化が明確だ。メインのSony IMX921センサーは50MPで、高精細な撮影が可能とされ、加えて50MPのIMX882望遠レンズが3倍光学ズームを実現する。さらに8MPの超広角カメラが補完し、フロントも50MPと、セルフィー需要にも十分応える仕様となっている。Zeissブランドの協力を得たことで、レンズ品質や色再現性への期待も高まる。これらのハード構成は、X200シリーズの中でも最上位レベルに近いものといえる。

また、IP68/IP69対応の防塵防水仕様は、日常のさまざまな環境での使用を見据えたものであり、耐久性を重視するユーザー層には魅力的に映るはずだ。6,500mAhの大容量バッテリーと90W急速充電対応も実用面で安心感がある。市場にはGalaxy S25やPixel 9 Proといった競合機が並ぶが、Vivoがインド市場でこのX200 FEに込めた本気度は見逃せない。発売後のレビューで、これらのカメラ性能や耐久性がどこまで評価されるか注目される。

Source:Notebookcheck