Samsungの次期スマートウォッチ向けアップデート「One UI 8 Watch」の詳細がリークされ、Google Geminiの統合や新たな健康計測機能が注目を集めている。GeminiはWear OS 6に搭載され、アシスタント機能を拡張。抗酸化指数の測定機能も加わり、β-カロテンレベルを追跡できる仕様が明らかとなった。

今回の情報は@DevOfIposがX上で公開したもので、カラフルなアイコン刷新や新しい「Geminiアクション」機能の存在も確認。会議の移動やメール要約など、実用的な提案が強化される見込みである。

Galaxy Watch 8シリーズの登場と同時に正式発表が予定されており、7月の新製品発表会で正式に披露される可能性が高いと見られている。

Galaxy WatchにGoogle Geminiを統合 新世代の音声操作機能が進化

Samsungが開発を進めるOne UI 8 Watchでは、Google Geminiの統合が最大の注目点となっている。今回リークされた内容によれば、GeminiはWear OS 6に組み込まれ、これまでGoogleアシスタントが担ってきた役割を置き換える形で導入される見通しだ。特に「Geminiアクション」と呼ばれる新機能は、カレンダーイベントの移動やメールの要約といった日常の操作を支援し、利便性が向上することが明らかになった。さらに、リーク情報では「ロンドンの天気」などの具体的な例も示されており、自然な対話型操作が一段と洗練されることが期待される。

Geminiの導入は、単なる音声アシスタントの刷新にとどまらず、SamsungとGoogleの協業関係を象徴する動きとも読み取れる。従来のWear OS対応モデルはGoogleアシスタントが基本機能であったが、Geminiはより大規模なAIエコシステムの一端を担うと考えられる。正式版での動作は未知数だが、これまでのリークが示す方向性は、Galaxy Watchの操作体験に大きな変化をもたらすことになる可能性がある。

抗酸化指数測定を追加 健康管理機能の新たな一歩

One UI 8 Watchでは、Samsung Healthを中心とした健康管理機能にも大きな進化が見込まれている。注目されるのは「抗酸化指数」の測定機能で、時計の裏側に親指を押し当てるだけでβ-カロテンレベルを計測できる仕様が盛り込まれた。リーク情報によると、この測定は非侵襲的であり、10秒間の計測後にスマートフォン上で結果を確認できる仕組みとなっている。アプリ内には測定手順の詳細ガイドも搭載されており、利用者の操作が直感的になるよう設計されている点が特徴だ。

ただし、抗酸化指数の測定はフィットネスやウェルネスを目的とするもので、医療診断や治療を目的としたものではないと明記されている。従来のGalaxy Watchシリーズが提供してきた心拍数、血中酸素、睡眠トラッキングに続く新たな指標として、より総合的な健康管理が可能になる点は見逃せない。正式リリース時にこの機能がどのような精度で動作するかが注目されるが、ウェアラブルデバイスの可能性をさらに押し広げる一手になると考えられる。

Source:9to5Google