サムスンが開発中のトライフォールドスマートフォン「Galaxy G Fold」が、Galaxy Z Fold 7と設計面で共通点を持つことが報じられている。具体的には、ヒンジ機構、スピーカードライバー、カットアウトが同一設計で共有される見通しだ。コスト削減と供給網の最適化が狙いとされ、サムスンは複数モデルで部品を統合的に運用する戦略を取る可能性がある。
@PandaFlashProによると、G Foldは現在開発段階にあり、8K 30FPSの動画撮影をサポートする仕様も浮上している。ただし発売時期は未定で、Huawei Mate XT同様、量産規模が限定的になる可能性も残る。
Galaxy G FoldとZ Fold 7の共通設計 ヒンジとスピーカー構造の狙い

Galaxy G Foldは、サムスンが初めて市場投入を計画するトライフォールド型スマートフォンである。今回明らかになった情報では、同社の次期モデルGalaxy Z Fold 7といくつかの設計要素を共有している点が注目される。特に、ヒンジ機構、スピーカードライバー、カットアウト設計といった部品が共通して採用される見込みで、@PandaFlashProがXで共有した内容からもそれが確認できる。サプライチェーンへの一括指示による部品統一は、フォルダブル端末にありがちな高コスト問題への対策とみられ、複数モデルの同時量産が計画されていた背景もその一因とされる。ただし、G FoldはZ Fold 7と同時期発売ではなく、開発が慎重に進められているという見方が強い。
この動きは、過去のHuawei Mate XTなどの少量生産モデルが採用してきた効率重視の方法と類似しており、限られたターゲット層に特化する意図も考えられる。サムスンがどこまで既存設計を活用するかはまだ不透明だが、耐久性と品質への信頼性を維持する狙いがあることは間違いないだろう。部品の共通化はコストダウンだけでなく、修理やサポート体制の効率化という利点も期待されている。
8K 30FPS対応カメラの仕様と市場の反応
Galaxy G Foldは8K解像度で30FPSの動画撮影に対応することが報じられており、特にメインカメラでのみこの高画質撮影が可能とされる。サムスンはこれまで、映像性能をフラッグシップ端末の差別化要素として重視してきたが、G Foldでも高精細な映像表現が追求されている。ただし、8K撮影はデータ容量や処理負荷が大きく、実用性の点で意見が分かれることが予想される。これまでの例を踏まえると、撮影時の発熱やバッテリー消費の課題も完全には解決しきれていない可能性がある。
高価格帯モデルである以上、購入層はこうした機能の恩恵を期待するものの、広範囲な利用シーンで8Kが必要とされるケースは限られる。今後、実際の撮影サンプルや性能評価が公開されることで、期待値と現実のギャップがどの程度なのか見えてくるはずだ。現段階では、サムスンが高解像度志向を堅持する一方で、ソフトウェア面の最適化にも引き続き力を入れる必要があることが示唆されている。
Source:Wccftech