Googleは、Android 16に搭載されるバッテリー健康管理ツールがPixel 8シリーズ以降の機種専用であることを正式に認めた。Pixel 8aやPixel 9 Pro Foldなどの新機種が対象で、旧モデルはソフト的な制約により非対応となる。これにより、スマホの最大バッテリー容量を新品時と比較できる機能や、異常な劣化を検知する仕組みが限定的な提供となる見通しだ。
2025年5月20日のGoogle I/Oで詳細が発表される予定で、他にもUI刷新やUSB保護機能の強化が予告されている。バッテリーを長く維持したいというニーズが高まる中、対象機種外ユーザーにとっては物足りなさが残るアップデートとなりそうだ。
Android 16のバッテリー健康機能はPixel 8以降限定で提供開始

Android 16で注目を集めるバッテリー健康管理ツールが、Pixel 8シリーズ以降にのみ提供されることがGoogleのバグレポートから判明した。対象はPixel 8a、Pixel 9、9 Pro Foldを含む機種で、これらの端末ではバッテリー容量が新品比でどの程度劣化しているかをパーセンテージ表示で確認できるほか、異常なバッテリー劣化の検知も可能となる。健康状態の診断結果に応じて、バッテリー維持のための記事リンクも用意される仕様だ。一方でPixel 7以前のモデルはこの機能の対象外とされ、Googleは「製品上の制約」と説明している。5月20日のGoogle I/Oでさらに詳細が明かされる見込みであり、Android 16の他機能と併せて期待が高まっている。
ソフトウェアで健康管理ができる仕組みは、スマホの寿命延長に不可欠な要素となりつつある。特にPixelシリーズはアップデートの提供期間が長いため、こうした機能を古い機種でもサポートしてほしいという声も出てくると考えられる。しかし、ハードウェアのセンサー精度や設計仕様が要件を満たさない可能性もあり、Googleの判断はやむを得ないと見られる。バッテリー診断機能は派手さはないが、日常的な信頼性を高める役割を果たす点が注目だ。
Pixelの旧機種が対象外となる理由とその影響
今回のアップデートで最も議論を呼んでいるのが、Pixel 7以前のモデルがバッテリー健康管理ツールの対象外となる点である。Googleは明確に「製品上の制約」と説明しており、Pixel 8世代以降が持つ新しいバッテリー管理チップやソフトウェア連携機能が必要条件になっている可能性が高い。これにより、古い機種では内部的に必要なデータを取得できず、統計表示が実現できないと考えられる。Pixel 6やPixel 7シリーズは依然としてアップデート対象であるにもかかわらず、この機能が利用できない点は一部の所有者にとって不満要因となりそうだ。
一方で、バッテリーの劣化はスマートフォンの大きな課題であり、購入から2年を超えると体感的にもバッテリー性能低下が目立つ。こうした背景を踏まえると、Pixel 8シリーズ以降での導入は、長期利用を重視する層には大きな魅力になる。旧機種側でもサードパーティ製の診断アプリは存在するものの、Google純正の統合機能として信頼性が高いことが利点である。Android 16ではこのほかにもUSB保護機能やUI刷新が予定されており、全体としては進化の幅広さが感じられるアップデートとなりそうだ。
Source:TechRadar