Googleの次期フラッグシップ「Pixel 10シリーズ」が、8月25日の「Made by Google」イベントで発表される可能性が高いとされている。ラインアップは、標準モデルのPixel 10からPro、Pro XL、Pro Foldまでの4機種構成で、すべてに完全自社設計のTensor G5チップが搭載予定。TSMC製造によるこの新チップは、パフォーマンスと省電力性の両立が図られている点が大きな進化とされる。

さらに、Android 16と新UI「Material 3 Expressive」の導入も予告されており、視認性向上や新AIアシスタント「Pixel Sense」など多くの改良が期待される。価格は£799/$799からとされ、折りたたみモデルのPixel 10 Pro Foldは従来より200ドル安い$1,599程度になる可能性が報じられている。

Pixel 10シリーズのラインアップと発売時期の最新情報

Pixel 10シリーズは、Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Foldの計4モデル構成で登場する予定である。それぞれ「Frankel」「Blazer」「Mustang」「Rango」というコードネームが付与され、8月25日に開催予定の「Made by Google」イベントで正式発表される可能性が指摘されている。Pixelシリーズはこれまで10月発表が通例であったが、Pixel 9シリーズから発売時期が8月にシフトしており、今回もこのスケジュールが踏襲される見込みだ。特にPixel 10 Pro Foldについては、前モデルと比べ200ドル近い価格引き下げが示唆されており、£1,599程度という報道が注目を集めている。

シリーズ全体でAndroid 16が標準搭載され、新UI「Material 3 Expressive」の導入が進められる予定であることも大きな特徴だ。これにより、デザイン面や操作性が刷新される見込みである。過去のPixelシリーズの展開を見ても、ラインアップが多岐にわたることで幅広いニーズに応えてきたが、今回のPixel 10シリーズもその流れを強化する印象を与えている。一方で、正式なスペック発表はまだ控えており、具体的な内容が確認されるまで注視が必要である。

Tensor G5チップとカメラ機能の進化が示す方向性

Pixel 10シリーズの大きな進化点として、Google完全自社設計のTensor G5チップの採用が挙げられる。これまでのTensorシリーズと異なり、TSMCが製造を担当し、パフォーマンスと省電力性の両立が期待されている。Pixel 10ではさらに、MediaTek製の新型モデムを搭載するテストも行われているとされ、通信性能にも改良が加わる見込みである。ディスプレイ面では、3000ニット超の輝度向上が示唆され、屋外視認性の向上やPWM調光の改善も話題となっている。

カメラ機能については、標準モデルに11MPの望遠レンズが新たに搭載される一方、メインセンサーと超広角センサーは若干のスペックダウンが予想される。Proモデルは前年同様のカメラ構成が維持されると見込まれており、バランス重視の設計が意図されている可能性がある。性能面での進化は確実視されるものの、ユーザーの期待に応える完成度となるかどうかは実機の仕上がり次第であり、特にPixel 9シリーズで指摘された不満点の解消が焦点になるだろう。

Source:Tech Advisor