Samsungが米国時間5月13日に発表予定のGalaxy S25 Edgeは、厚さ5.85mmの超薄型ボディにSnapdragon 8 Eliteチップと12GB RAMを搭載する高性能モデルである。対するiPhone 17 Airは、さらに薄い5.5mmの筐体とA19チップに加え、48MP単眼カメラやApple Intelligenceの導入が期待されている。

両モデルとも6.7インチのOLEDディスプレイやeSIM対応が共通点でありながら、S25 Edgeは200MPカメラと8K撮影に対応し、AIによる強化が図られている。一方、iPhoneは高精細な映像処理や計算写真機能で応戦する姿勢を見せている。

超薄型デザインと高性能ディスプレイが生む明確な差異

Galaxy S25 Edgeは厚さ5.85mmのボディに6.7インチの1080×2400解像度OLEDを搭載し、映像体験と携帯性の両立を図っている。一方、iPhone 17 Airはさらに薄い5.5mmの筐体と、より高精細な1200×2600ピクセルのディスプレイを採用すると見られており、ディテール描写では優位に立つ可能性がある。両機種とも120Hzリフレッシュレートを備えるとされており、スクロールや映像視聴時の滑らかさは共通する特長である。S25 Edgeはデザイン面でエッジスクリーンの有無に注目が集まる一方、iPhoneは直線的な筐体によって、さらなる軽量化を追求する展開が考えられる。

こうした極薄ボディ設計は、携帯性や装着感を高めるが、内部構造や耐久性への影響も無視できない。特にS25 Edgeのほうが若干厚いとはいえ、200MPカメラや大容量バッテリーを収める構造には高度な内部配置技術が要求される。一方のiPhone 17 Airは、薄型にすることでカメラモジュールやバッテリーに制約が生じる可能性があり、全体としてのバランス調整が課題となりうる。見た目のインパクトと実用性の融合が、どちらの製品でも大きな訴求点となっている。

処理性能とバッテリー技術に見る設計思想の違い

Galaxy S25 EdgeはSnapdragon 8 Gen 4の最上位版とされる「8 Elite」チップと12GBの大容量RAMを搭載し、ゲーミングや動画編集といった高負荷な用途でも応える設計である。対するiPhone 17 AirはA19チップと8GB RAMを採用すると見られ、シングルコア性能とエネルギー効率において優位性を発揮する可能性がある。両者の方向性は異なり、サムスンはスペック重視の総合力を前面に出し、Appleはソフトウェアとハードウェアの統合による安定した動作を重視している。

バッテリー容量ではS25 Edgeが3,800〜4,200mAhとされる一方、iPhone 17 Airは3,000mAh前後に抑えられる見込みであり、この差は駆動時間よりも端末の厚みと軽さに直結している。なお、両機種ともAIによる消費電力最適化が導入される見通しで、実際の持続時間では従来モデルよりも改善が見込まれる。充電速度においては、S25 Edgeが25Wの有線急速充電を備える一方で、iPhone側の対応は不明であるものの、従来通りの制限がある可能性もある。数値上の差異だけでなく、利用シーンに応じたチューニングが鍵となる。

カメラとAI機能に見る次世代の使い勝手

S25 Edgeは200MPの高解像度メインカメラと12MPの超広角レンズを搭載し、AI補正による自動シーン認識や夜景処理を含む高度な撮影機能が期待される。また、前面10MPカメラによる8K動画撮影対応は、モバイルクリエイターにとって強力な選択肢となるだろう。一方、iPhone 17 Airは48MPの単眼カメラにとどまるが、ソフトウェア側の進化によって2倍相当の光学ズームや計算写真技術の向上が図られるとされる。構成自体のシンプルさを、処理性能でカバーする姿勢が見られる。

AI機能では、S25 EdgeがSamsung Galaxy AIによるリアルタイム翻訳や自動要約など多彩な機能を備える一方、AppleはiPhone 17シリーズから「Apple Intelligence」を本格展開するとされる。特に後者は、現時点で詳細な仕様が未公表であるため、実際の使用感は今後の発表や実機評価に委ねられる。現段階では、Samsungの方が実装済みのAI機能が豊富で、実用性の面では先行していると考えられるが、AppleがiOSと統合した形でどれだけ自然に活用できるかが今後の鍵となる。

Source:The Mac Observer