Samsungの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip7」に、4インチのエッジ・トゥ・エッジ型カバーディスプレイが搭載される可能性が浮上した。これはAndroid Authorityが入手したOne UI 8ファームウェアのリークにより明らかになったもので、従来モデルと比べてカメラユニット部分以外がすべてディスプレイ化されている点が特徴である。
また、内側のメインディスプレイも6.85インチに拡大される見込みで、本体サイズは従来機種よりも横幅が増し、ベゼルも大幅に薄型化されるとされる。これにより、視認性や操作性が大きく進化する可能性がある。
そのほか、バッテリー容量の増加やカメラ仕様の継続など、細部にわたる刷新も示唆されており、Z Flipシリーズの完成形とも言える仕上がりが期待されている。
4インチのカバーディスプレイがもたらす新たな操作体験

Galaxy Z Flip7の外観において最大の変化は、4インチのエッジ・トゥ・エッジ型カバーディスプレイの採用である。前モデルまで存在していた太いベゼルは事実上排除され、カメラとLEDフラッシュを除いた前面全体がディスプレイとなる設計がリークから確認されている。この変更により、通知の確認やアプリの簡易操作、ウィジェットの展開における視認性と反応性が格段に向上する可能性がある。
さらに、ディスプレイ面積の拡大は単なる視覚的インパクトにとどまらず、カバー画面上でのインタラクションに本格的な変化を与えるものと考えられる。たとえば、カメラ起動や音楽操作、メッセージ返信といった日常的な動作がメイン画面を開かずに完結し、折りたたみスマートフォンの利便性をより実用的なレベルに引き上げる要素となり得る。
ただし、画面サイズの拡張と引き換えに操作中の誤タッチリスクや、視野角・反射対策といった物理的課題も浮上することが予想される。実機での最適化次第ではあるが、単なるデザイン刷新にとどまらず、使い勝手そのものを再定義する変化となる可能性がある。
本体サイズと内部仕様の刷新が示す完成度の高まり
One UI 8のファームウェアリークにより、Galaxy Z Flip7は内側ディスプレイが6.85インチへと大型化する見通しである。現行モデルの6.7インチからのわずかな拡張に見えるが、実際には本体サイズが166.6×75.2×6.9mmと横幅が広がり、表示領域の余裕が確保される設計になっている点が注目に値する。側面ベゼルも大幅に薄型化されるとされ、画面と筐体の一体感がより強化される方向性が見て取れる。
バッテリー容量の増加についても、前モデル比で約300mAhの向上が見込まれており、折りたたみ端末の課題である駆動時間の短さに対する実用的な改善といえる。一方、急速充電性能は引き続き25Wの維持となっており、電力面での劇的な進化は現時点では確認されていない。また、50MP広角+12MP超広角のカメラ構成も従来からの流れを踏襲しており、撮影面における抜本的刷新は限定的と見られる。
ただし、これらの変更点が示しているのは、ハードウェアとしての大幅な方向転換ではなく、シリーズの完成度を高める段階に入ったという点である。新機能を増やすよりも、既存の強みを磨き上げていく開発姿勢が垣間見える構成であり、シリーズの熟成を感じさせる進化といえる。
Source:GSMArena