OnePlusの次期フラッグシップとされる「OnePlus 15」が、最新のSnapdragon 8 Elite 2(SM8850)チップセットを搭載して開発中であるとのリーク情報が中国SNSで報じられた。新たなPegasusコアにより最大5GHzのクロック性能を実現するこのSoCは、現行モデルから大幅な性能向上が期待されている。

本機は6.78インチの1.5K LTPOディスプレイを採用する見込みで、200MPペリスコープ望遠カメラの搭載も検討されている。また、ベゼルを極限まで削ぎ落とし、左右対称のデザインを追求するLIPOパッケージング技術も導入される可能性が高い。

Snapdragon 8 Elite 2がもたらす処理性能の飛躍とSoC開発の潮流

OnePlus 15に搭載される可能性がある「Snapdragon 8 Elite 2(SM8850)」は、従来モデルと比べて飛躍的な性能向上を図った次世代モバイルSoCであるとされる。リーカーDigital Chat Stationによれば、このチップは強化されたPegasusコアを採用し、最大5GHzという高いクロック周波数を実現する構成となっている。これが事実であれば、ゲーミングや画像処理、AIタスクなど、負荷の高い処理でも安定した高速応答が期待される。Qualcommはすでに本チップの発表準備に入っているとみられ、OnePlusはそのテストプロトタイプをすでに稼働させている模様だ。

この新チップは、OnePlus 13に搭載されたSnapdragon 8 Gen 3や8 Eliteと比較して、性能・効率ともにワンランク上の位置づけとなるとみられる。ただし、正式なベンチマーク結果や放熱処理の仕様が明らかになるまで、その実力は慎重に評価されるべき段階である。今後の発表時期や製品への最終実装可否に注目が集まるが、チップセットの進化がフラッグシップの魅力を左右するという傾向は今後も続くことになるだろう。

ディスプレイとカメラ構成の変化が映し出すモデル間のバランス調整

OnePlus 15は、ディスプレイとカメラの仕様においても前モデルからの調整が進められている。ディスプレイには6.78インチの1.5K LTPOパネルが採用されるとされ、OnePlus 13に搭載されていた2Kパネルからは若干の解像度低下が見られる。この変更はコスト面やバッテリー持続時間、製造安定性といった総合的なバランスを意識した判断と受け取れる。一方でLTPOパネルを継続採用することで、リフレッシュレートの動的制御や省電力性能を維持している点は評価されるべき要素である。

背面カメラにはトリプルレンズ構成が引き続き採用される見込みで、うち1基は50MPのメインセンサーとなるようだ。また、200MPペリスコープ望遠カメラの搭載が検討されているという情報もあるが、これはあくまで構想段階と見られ、量産モデルに実装されるかは不明である。こうした仕様変更は、画質向上やズーム性能の進化を求めるユーザー層と、重量やデザインとの折り合いをどのようにとるかという命題に直面している開発の現状を物語っている。

工業デザインの刷新が示すベゼル最小化と対称性への新アプローチ

筐体デザインに関しても、OnePlus 15ではこれまでにない大きな方向転換が計画されているようだ。リークによれば、OnePlusは「LIPOパッケージングプロセス」と呼ばれる新たな設計手法を導入し、これによりディスプレイ周囲のベゼルを従来以上に狭くしつつ、左右対称性を高めたフロントフェイスを目指しているとされる。具体的には、iPhoneに見られるようなミニマルかつ均整のとれた外観が意識されているとの言及があり、視覚的な没入感や質感向上が狙いとみられる。

また、筐体全体が軽量でシンプルな仕上がりとなる可能性も示唆されており、従来モデルで象徴的だった円形カメラモジュールが刷新される兆しもある。これまでのOnePlusシリーズでは、パフォーマンスと先進性を前面に押し出した設計が多く見られたが、今回の情報からは、より美的要素や所有満足度を重視する方向性が感じ取れる。ただし、これらはあくまで試作段階の情報であり、量産モデルでどの程度まで反映されるかは今後の続報を待つ必要がある。

Source:Android Headlines