OnePlusがまもなく中国で発表予定のタブレット「Pad 2 Pro」が、Geekbench上での初期ベンチマークテストにおいて注目のスコアを記録した。搭載されるSnapdragon 8 Eliteは、シングルコア3067、マルチコア8897、OpenCLで18461という結果を示し、Galaxy Tab S10 UltraやRedMagic Novaといった現行の上位モデルを大きく上回る性能を見せている。

Snapdragon 8 Elite搭載のOnePlus Pad 2 Proが示す圧倒的なベンチマーク性能

OnePlus Pad 2 Proは、Snapdragon 8 Eliteチップを搭載した上での初期ベンチマークにおいて、タブレット市場の主要競合であるSamsung Galaxy Tab S10 UltraやRedMagic Novaを大きく凌駕するスコアを記録した。特に注目すべきは、Geekbenchにおけるシングルコアスコア3067、マルチコアスコア8897という数値で、同世代のAndroidタブレットでは頭ひとつ抜けた性能を示している点である。

さらに、GPU性能を測るOpenCLスコアにおいても、OnePlus Pad 2 Proは18461をマークし、Galaxy Tab S10 Ultraに対して約50%ものスコア差をつけている。これにより、映像処理やゲームパフォーマンスにおいても高い期待が持たれる。ただし、同じSnapdragon 8 Eliteを搭載したスマートフォンと比較した場合、タブレットとしての最適化の影響か、スコアは中程度にとどまっており、チップセット本来の限界を引き出しているとは言い切れない。

処理性能において先行する結果が出ているとはいえ、これらはあくまでベンチマークの初期結果であり、製品版での熱管理や電力効率とのバランスがどのように調整されるかが、実際の使用体験に直結する部分となる。

Oppo Pad 4 Proとの関連性が示唆される中で見えてくる製品の立ち位置

今回のPad 2 Proは、リーク情報によってOppo Pad 4 Proのリブランドモデルである可能性が報じられている。これが事実であれば、OnePlusのタブレット戦略において独自設計ではなく、グループ内の既存製品を再構成する方向性が採られていることになる。外観や一部仕様が共通であるならば、価格やソフトウェア体験などにどのような差別化が図られるのかが焦点となる。

仮にリブランドであるとしても、OnePlusブランドのもとで販売されることは、販路やターゲット層の異なるユーザーに向けた新たな市場展開とも読み取れる。特にグローバル展開がなされれば、同一設計の製品であっても知名度や販売戦略によって結果は大きく異なるため、展開地域の明確化が今後の注目点となる。

現時点では中国市場での発表が確定しているものの、グローバル展開については公式な情報は存在しない。そのため、国内での入手可否やサポート体制の有無も不透明であり、今後の展開に期待と慎重さの両面が求められる状況となっている。

Source:NotebookCheck